株式会社スノーピーク(新潟県三条市)など3社が新潟市西蒲区和納地区に住宅街「野きろの杜」を開発、来年10月に竣工

新潟市西蒲区和納地区に開発予定の住宅街「野きろの杜」

株式会社スノーピーク(新潟県三条市)は、新潟土地建物販売センター株式会社(新潟市)、株式会社石田伸一建築事務所(新潟市)と協働して、新潟市西蒲区和納地区に住宅街「野きろの杜」を開発し、来年10月に竣工すると発表した。

誕生する複合的な住宅街「野きろの杜」は、約6,600坪の広大な敷地内に、34区画の分譲地と8戸の賃貸住宅からなる「住宅エリア」、ショップやイベントを通して交流が生まれる「コマーシャルエリア」、宿泊体験ができる「ゲストハウスエリア」を備えている。

プロジェクトでは、新潟土地建物販売センターが不動産開発と全体企画管理を担い、石田伸一建築事務所が住宅の建築をはじめ共有空間のデザインなどを担当。スノーピークはキャンプで培った経験をコミュニティづくりに生かすべく、住宅に「野遊び」の要素を取り入れるアウトドアリビングや広場の監修などを行う。ファイヤービット(焚火台)があるコミュニティ広場が街の中心でバーベキューが日常的な風景となるという。

一方、戸建て住宅の外壁には県産杉が使われるほか、ゲストハウスの外壁には魚沼杉が使われる。また賃貸住宅(メゾネットタイプ、2階には9.6畳のルーフバルコニー)を含むすべての住戸にはアウトドアリビングを設け、家に居ながら自然を楽しめるライフスタイルを実現するという。さらに戸建て住宅にはウッドデッキ、土間リビング、庭の3要素のいずれかを採り入れ、各プランに合わせてスノーピークのキャンプ道具がコーディネートされる。田園風景を楽しめる平屋エリア(8区画)などもある。

このほか、ゆとりのある共有スペースでは定期的に、地元農家の野菜販売や飲食が出店するマルシェを開催されるという。

スノーピークは2015年から、身近に自然を感じる住まいや暮らしを提案する「アーバンアウトドア事業」を展開しており、住宅向けの商品ラインナップを強化しているほか、マンション開発、分譲地開発などへの参画を積極的に進めている。戸建て分譲地における、まちづくりへの参画は、新潟県新潟市「天野エルカール」(2018年春竣工)と山形県山形市「山形エコタウン前明石」(2019年6月竣工)に次ぐ3例目となるが、6,600坪の大規模なまちづくりはスノーピークにとって初の取り組みとなる。

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