「雲仙ブランド」食材の魅力を再確認 長崎大生が企画 生産者向けに食事会

雲仙産食材の料理を楽しむ生産者ら=雲仙市小浜町、温蒸素味

 長崎県雲仙市内の生産者が手掛ける市認定「雲仙ブランド」の食材を使った料理を生産者自身が味わう食事会「雲泉味力伝(うんぜんうまかでん)」が、同市小浜町のカフェ温蒸素味(おんむすび)で開かれた。
 長崎大経済学部の丸山幸宏教授のゼミが同町の事業者たちの依頼で地域活性化に取り組んでおり、事業者の一つの同カフェ店主、井上あやさん(47)が「地元の魅力を地元の人たちに気付いてもらいたい」とリクエスト。ゼミ生5人は「雲仙産の食材の魅力を生産者に再認識してもらうことから始めよう」と11月20日に食事会を企画した。
 「雲仙ブランド」食材の生産者ら約30人が参加。雲仙ブリや雲仙あかね豚、雲仙牛などの同ブランド認定品を中心に市内産食材をそろえ、同町のイタリアンシェフ、川島貴宏さん(45)がコース料理に仕上げた。吾妻麦天塩みその生産者、松本真美さん(60)=吾妻農産加工組合長理事=は、同みそを使ったスープを飲み「薄めの味付けだけど、ショウガが利いておいしい。こういう飲み方もあるんだと新鮮に感じた」と満足そう。
 ゼミ生は配膳を担当しながら参加者から感想を聞き取った。同学部3年の木場大志さん(20)は「生産者同士で調理法を話し合ってもらう機会になったと思うので、商品販売促進に役立ててもらえればうれしい。食事会を定期開催できる流れをつくりたい」と手応えを話した。

橘湾で取れた白身魚の料理

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