韓国EC大手、中国で「低脂肪マグロ」の誇大広告で罰金 脂肪率が問題に

韓国のEC大手であるイーマートが中国で食品表記法違反により罰金命令を受けたことが分かった。

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30日、中国国家企業信用情報システムによると、イーマートの中国子会社である「上海イーマート貿易有限公司」は虚偽または誤解を招く誇大広告により3万元(約53万円)の罰金を科された。韓国紙も報じた。

上海イーマート貿易有限公司は、ノーブランドの淡白な赤身マグロを中国語に翻訳する過程で「低脂肪」というフレーズを使用した。しかし同マグロ製品の脂肪含有量は、実際は10.4g/90gであり、低脂肪と表記するには脂肪含有量が高いという点が引っ掛かったようだ。

上海当局は「国家食品安全標準事前包装食品栄養表示国家標準により脂肪項目の含有量表示方法を区分する」とし「低脂肪の要件と条件は固体が≦3g/100gであり、液体は≦1.5g/ 100mlでなければならない」との違反理由を指摘した。

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上海イーマート貿易有限公司は罰金を科され、問題となったフレーズは修正されたと伝えられる。

上海イーマートは、イーマートが2013年7月に設立した100%子会社だ。事業範囲は、△食品事業△ケータリングサービス△ワイン事業△商品輸出入編織物販売△衣類卸売△生必品卸売等を含む。

一方、Eマートは2015年から海外市場にノーブランド商品を輸出している。輸出国はフィリピンとモンゴル、中国、ベトナム、日本など20カ国に達する。輸出規模も2015年の約20億ウォンから昨年115億ウォンへと増加傾向を見せている。

イーマートはノーブランドなど食品PB(自社ブランド)輸出拡大のため、最近中国大型食品流通企業である「来伊份」とも契約を結んだ。

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