“居眠り男”音喜多駿氏がまさかの維新執行部入り 過去にひと眠り3万円ふるさと納税の“前科”

音喜多駿議員(東スポWeb)

松井一郎代表(57)が再任された日本維新の会は30日、新執行部を発足させ、幹事長だった馬場伸幸氏(56)が共同代表に就任。幹事長には藤田文武衆院議員(40)、政調会長に音喜多駿参院議員(38)、総務会長に柳ケ瀬裕文参院議員(47)が就任した。

仰天人事となったのは音喜多氏の抜てきだ。2年前の参院選で当選したばかりで本人も驚くばかりだが、“持ってる男”に早速、激辛エールが送られた。

音喜多氏は2013年、都議に当選して以来、SNSで情報公開し、新時代を象徴する若手ブロガー議員として注目された。小池百合子氏が都知事選に挑戦した際には真っ先にはせ参じたものの冷遇され、“女帝”にケンカを売る形で都民ファーストの会を離党し、「あたらしい党」を結党。

19年には都議を辞職し、東京・北区長選に立候補するも敗れ、行き場を失ったかに見えたが、同年の参院選で維新から立候補し当選。その変わり身の早さで世間を驚かせた。

そして、わずか2年で立憲民主党に続く野党第2党の党三役への就任だから、周囲が仰天したのも無理はない。音喜多氏も「政調会長の役職に身が引き締まる思い」と話した。

政調会長就任に皮肉を込めてエールを送ったのはNHK党の立花孝志党首(54)だ。「若い人がやるのはいいが、音喜多さんにはぜひ居眠り何分につき、いくら返納するか。報酬減額法案を作ってほしい」と話した。

音喜多氏は今年1月、国会の本会議中に居眠りしていたことで謝罪。歳費の1日分となる3万円をふるさと納税サイトを通じ、寄付していたが、3月の委員会でも立花氏が居眠りを糾弾し、音喜多氏が「再度気を引き締めたく存じます」と返答する因縁があった。

要職に就いた音喜多氏が今後、居眠りしたら大騒動となるのは必至。居眠り報酬減額法案を自ら提案するハメにならないよう、睡魔と戦うことになりそうだ。

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