インハイ初優勝 長崎商女子ソフトボール部が報告会 全校で祝福

全校生徒の拍手を受け、小島前主将を先頭に入場する選手たち=長崎商高体育館

 今夏の北信越インターハイで初優勝した長崎商高女子ソフトボール部の報告会が11月30日、長崎市の同校体育館であり、選手たちが喜びと感謝を伝え、全校生徒約700人が祝福した。
 ソフトボールの女子は7月28~31日に福井県敦賀市で開かれ、長崎商高はエース川瀬百花が1、2回戦で2試合連続完封勝ち。3回戦で常磐大高(茨城)を下すと、準々決勝は春の全国選抜大会で日本一に輝いた佐賀女高に競り勝った。悪天候による準決勝以降の中止で4校同時Vとなったが、長崎商高は今季唯一、春夏連続4強の実績を残した。
 報告会では金メダルを下げた選手が拍手の中で入場して登壇。一人一人が紹介され、小島あかり前主将が小柳勝彦校長に優勝旗を手渡した。
 小柳校長はコロナ禍で活躍の場を失ったOGの無念にも触れて「卒業した3年生と一緒に戦った優勝旗。運動部だけではなく他の部活にも“ソフトボール部に負けられない、やればできる”という流れを生み、好循環につながった」と健闘をたたえた。黒澤美陽生徒会長は「同じ長商生として誇りに思う」と述べた。
 チームは代替わりした後も県新人大会を制して11月6、7日の全九州秋季大会も優勝。ただ、県内他校のレベルも高く、同20、21日の全国選抜大会県予選は決勝で向陽に惜敗して来春の全国切符は逃した。小島前主将はあいさつでインターハイ優勝や周囲の支援に感謝した上で「来年(の夏)こそ単独優勝してほしいという思いを後輩たちに託したい」と結んだ。


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