絶滅危惧の野鳥「クロツラヘラサギ」 撮影に成功 佐世保の上田さん

© 株式会社長崎新聞社

佐世保市に飛来したクロツラヘラサギ=佐世保市内(上田さん提供)

 日本野鳥の会長崎県支部幹事の上田豊彦さん(69)=佐世保市赤崎町=が、同市川下町の新田川と相浦川で、同市では約6年ぶり2例目となる野鳥「クロツラヘラサギ」の撮影に成功した。
 同支部によると、クロツラヘラサギは全長約80センチ。朝鮮半島や中国が繁殖地で、九州南部や台湾などで越冬するという。環境省は、近い将来野生での絶滅の危険性が高い種として「絶滅危惧ⅠB類」に指定している。
 撮影したのは11月23日。上田さんは約30年にわたり野鳥の観察をしており、この日も相浦地区に“日課”としている野鳥調査に向かった。すると、午前10時半頃、川下町の新田川で餌をとっていたクロツラヘラサギを発見。「感動して震える手で」一眼レフカメラのシャッターを切った。その後、同町の相浦川に移動した同鳥の撮影にも成功した。
 くちばしの色や模様などから若鳥だと思われ、上田さんは「繁殖地から越冬地へ向かう途中に立ち寄ったのでは」と推測。「まさかここに来るとは思っていなかったので、喜びでしびれた。地道な調査が実を結んだ」と話した。