【初心者必見】ソロキャンプでスマートな撤収を 撤収時や帰宅後に早く片付けるコツとは

こんにちは、ソロキャンパーのもめです!ソロキャンプでの片付け、大変ですよね。1人分でも意外と多くなってしまうキャンプ道具を、自分だけで効率よく片付け、スマートな撤収をするのは一苦労です。今回は、素早く撤収をするために、私が片付けについていつもどんなことを考えているのかを紹介します。特に初心者の方は、ソロキャンプの撤収時の参考にしてみてくださいね。

【キャンプ場での片付け編】ソロキャンプで早く撤収するためのポイント5つ

まずはキャンプ場での片付け編。大小さまざまなキャンプ道具を効率よく片付けるために私がいつも気にしているポイントを5つ紹介します。

【ポイント1】初心者は特に注意!収納袋はまとめておく

テントやシュラフを中心に、キャンプ道具の多くは専用の収納袋が用意されています。

この収納袋、設営の時に出した後に適当に置いておいてませんか?

撤収の時に素早く片付けるためには、「収納袋のありかを決めておく」のがとっても大事なポイントです。

筆者撮影 できるだけ同じ場所へ!

例えば、テントを収納していた袋とポール・ペグなどを収納していた袋をまとめておいたり、寝るときに使うシュラフやマットなどの袋をまとめておいたり。

このように、近いタイミングで出したりしまったりする袋たちは、まとめておくのがおすすめです。

まとめておくことで「あの袋、どこやったっけ!?」という、撤収時によくある悩みも解消されます。

スムーズな片付けは設営時から始まっているのです。テントやシュラフなどを出したら、収納袋はまとめておくように意識しましょう。

【ポイント2】前日の夜から片付けられるものから少しずつまとめておく

筆者撮影 夜のうちにまとめられるものはまとめておきたい…(極端な悪い例です…(笑))

私がソロキャンプの片付けで一番意識していることは、「もう使わないものはすぐに片付ける」です。

それが撤収日の前日の夜だったとしても、次の日の朝は使わないだろうなと思ったものは夜のうちに大体片付けておきます。

例えば、調理器具ですが、朝ごはんにはそこまで使わないことも多いのではないでしょうか。朝ごはんのメニューによっては、お湯さえ沸かせればOKなことも多いです。

「豪華な朝ごはんを作ろう!」という計画がないのであれば、お湯が沸かせるソロクッカーだけ残しておいて、その他メスティンやスキレットなどはしまえる状態にしておきます。

最初は、夜のうちに片付けのことを考えなくてはならないので少し面倒です。

ですが、使った後にすぐ片付けることで、就寝時のテント内もすっきりしますし、次の日はそのままバッグや車に積載するだけの状態にできます!

そのままバッグや車に積載できる状態にしておくだけで、忙しい朝でも心の余裕が持てますよね。

筆者撮影 テント内がすっきりしていると起きた時も気持ちいい。

もう使わないものはすぐ片付けることで、余裕のない朝の時間を少しのんびりにしましょう。

【ポイント3】テントやシュラフ撤収は乾燥が必要なものは優先的に!もしくは潔く諦める

筆者撮影 乾燥大事。

さて、3つ目のポイントでようやく撤収日の朝になりました。撤収日の朝に一番最初にするべきことと言えば「乾燥」です。

キャンプへ数回行った人ならわかると思いますが、野外で過ごすと雨が降っていなくても大抵テントなどが濡れてしまいます。

結露や地面からの水蒸気で結構濡れるのです。大体、次の日起きたら濡れているor湿ってしまう主なアイテムは以下のモノ。

  • テント
  • グランドシート
  • シュラフ
  • インナーマット

これらは、もし当日の天気が良く乾きそうなら、朝起きてすぐ順番に乾かしていきましょう。

乾かす順番はスタイルによって違うと思いますが、フロアレスなワンポールテントを使っている私は、シュラフ→インナーマット→テント→グランドシートの順番で乾かします。

ただし、晴れていても乾燥には最低でも1時間ほどは欲しいところ。さらに、曇りならもっと時間がかかりますし、雨が降っているときに関しては乾燥させられません。

私が連泊のひとり旅をしていたときは、時間がなくて乾燥が間に合わないことや「もうすぐ雨が降るから早く撤収をしなくては!」なんてシチュエーションがよくありました。

そんな時に重要なのが、「潔く諦めること」です。

筆者撮影 この日は雨、かつ移動して同日にまた張る予定だったので、テントはビニール袋にぶっこんだ。

多少濡れていても撤収を優先して、片付けてしまうのです。連泊でまたすぐに張るならそれでよし、そうでなければ、私は家で乾かしてしまうことが多いです。

シュラフやマットは洗濯物を干す感覚で物干し竿にぶら下げておけますし、テントはお風呂場で乾かします。キャンプ場で乾かすのに比べるとちょっと狭いですが、なんとか乾きます。

少なくとも濡れたまま放置よりは断然マシ。

こんな時は庭がある家や、近くにテントを張れる場所がある人がうらやましくなってしまいますね。

まとめると、乾燥については、乾かせそうなときは起きたらすぐに順番に乾かす。乾きそうになければ潔く諦める!がポイントでした。

【ポイント4】撤収の順番は?イスは最後まで残しておくのがコツ

私は撤収する順番も大体決まっています。

細かいもの(ランタンや調理器具、服など)

乾かしたシュラフ・マット

テント・グランドシート

イス

まずは、先ほど触れたようにシュラフ・マットを乾かします。乾かしている間にテントにこもって、細かいものを片付けていきます。

筆者撮影 小物でもう使わないものはバックパックの中に収納してしまっている。

テント内で片付けられるものが終わったころにシュラフ・マットが乾いてくるので、それらを片付けます。

そのころにはテント内もすっきりしてくるので、テント・グランドシートの乾燥をしたり、収納したりします。

そして最後にイスを片付けます。

筆者撮影 椅子は何かと役に立つ

この「イスは最後に片付ける」が一番重要。

なぜなら、イスの片付けを最後にすることで、いくつかいいことがあるんです。

  • 荷物を一時的にエスケープできる
  • テントなどの乾燥中にくつろげる
  • 最後にすべてを片付けた後に時間があった時にくつろげる

2/3がくつろげるという片付けとはまったく関係のないことなんですが、まあキャンプってそういうものです。合理性を忘れることも大切です。(笑)

とはいっても、一つ目の「荷物を一時的にエスケープできる」のは結構重要なポイントです。荷物をどこかに置いておきたいけど、地面以外置く場所がないシチュエーションでイスが大活躍します。

そういう意味ではテーブルも比較的後半まで残しておくことも多いかもしれません。

それに加え、テントの乾燥中に立ちぼうけになってしまうことから救ってくれるのもイスです。

撤収しながら時折イスに座って「ふぅ…」とくつろぐ時間も良いものです。

まとめると、イスを最後に片付けると撤収が楽になるし、キャンプを撤収ぎりぎりまで楽しめるからぜひやってみて!ということでした。

【ポイント5】積載やパッキングでは同じタイミングで使うものをまとめる

筆者撮影 これはバイク向けのパッキングです。テント類は一番最初に出して一番最後にしまうのでアクセスしやすい場所へパッキング。

私はいつも、積載やパッキング方法についても撤収しやすさを気にしています。これまでも何度か登場しているポイントですが、大切なことは「同じタイミングで使うもの」はまとめること。

私がよくやる分類はこんな感じ。

  • テント系:テント・グランドシート・ペグ・ペグハンマー
  • 睡眠系:シュラフ・インナーマット
  • 食事系:クッカー・カトラリー・シングルバーナー・ガス缶・風防
  • 焚火系:焚き火台・ナイフ・ノコギリ・着火剤・手袋・ガストーチ
  • 光源系:ランタン各種

これらをできるだけ同じ袋や近くにパッキング・積載するように意識しています。

同じ分類のものを近くに置いておくと、使うタイミング・片付けるタイミングが同じなのでわかりやすいですし、片付けやすい。

片付けるときの脳内も、「今度は食事系を片付ける」というように意識しやすいので、「次は何をしまえばいいんだっけ…」と迷うこともなくなります。

そんな風に迷うきっかけをなくしてあげることで、スムーズな撤収が実現できるんです。

【帰宅後の片付け編】帰って一息つく前に。ソロキャンプの疲れに負けずに勢いで片付ける3ステップ

次は帰ってからのお話です。キャンプ場での片付けよりも大変なのでは、という帰宅後の片付け編。

ちなみに筆者はキャンプから帰った後の「ダラけたい欲」に完璧に打ち勝っているのかというと、そうではありません。

次のキャンプの時までキャンプ道具がパッキングされたままなんてことも…。

そんな私でも「この日は勝った!!!」という時があって、そんな時はいつも同じような流れになっているのです。

今回はその「キャンプから帰った後のダラけたい欲に打ち勝って、スムーズに片付けができる流れ」を簡単に紹介します。この流れさえつかんでしまえば、パッパと片付けられるはず!

【ステップ1】帰ったら落ち着く前にとりあえず洗濯物をまとめて洗濯!

筆者撮影 帰って荷物を下ろしたらすぐに解体!!

まず、キャンプ道具を片付けるために必要なことが、第一歩目を踏み出すことです。

キャンプから帰ると、イスに座ってTwitterを眺めたくなってしまいますが、そこをぐっと我慢して座りません。

荷物を下ろしたら、そのまま動き出さなければなりません。そして、片付けの第一歩目におすすめなのが、洗濯物です。

衣類などの洗濯物は、基本的に洗濯機に入れるだけですから、とりあえず荷物の中から洗濯しなければならないものをピックアップ。洗濯機にスローして、スタートスイッチをオン。

この一歩目が踏み出せれば、あなたのお片付けスイッチもオンにできるのです。(うまいことを言ったときの顔)

【ステップ2】その勢いで洗い物を洗う!

お片付け第2歩目におすすめなのが、洗い物

油汚れが付いたクッカーなど、キャンプ場だとしっかり洗えてないものを中心に改めて綺麗にします。

洗濯の次に洗い物を勧めるのは洗い物は放置すると悲惨な結果になってしまうからです。

洗濯もそうですが、放置すればするだけカオスな結果が待っているものはできるだけ先に対処しましょう。

洗濯物と食器類を洗ってしまえば、もし仮にこの段階で力尽きても、あとは最悪パッキングしたままでもいいです(良くはない)。

【ステップ3】その勢いで他の道具をしまう!

あとはもう勢い。洗ったものを乾かしている間に他のテントやランタンなど、洗ったりする必要がないものを所定の位置までしまえればあなたの勝ちです。

ついでにお手入れも出来れば優勝です。

ちなみに、私がいつもダラけたい欲に負けるのは、やっぱり「洗濯物すら出さなかったとき」です。

逆に、洗濯物をしっかり洗い始められたときには、どんなに疲れていても最後までやり遂げられることが多いです。

「家での片付けが大変…」という人はきっと第一歩目が踏み出せない人。まずは服だけでも洗濯機に突っ込んでみてはいかがでしょう。さすれば勝てるかもしれません。

ソロキャンプの撤収に役立つおすすめアイテム! カウンタークロスなどの意外なアイテムが便利

最後に、私がソロキャンプの撤収時に使っていて「特に便利!!」と思っているアイテムを2つ厳選してご紹介します。

どちらも気に入っていてずっと使っているので、ぜひみなさんも自分のキャンプに取り入れてみてはいかがでしょうか。

【1】キャンプ中から撤収時まで幅広く使える『使い捨てカウンタークロス』

カウンタークロスとは、飲食店でアルバイトをしたことのある人ならなじみ深い、薄い布製のふきんのこと。業務用の大容量のものをネットで購入することができます。

このカウンタークロス、本当にいろいろなことに使えるんです。

私がよくする使い方は、キャンプ中はお手拭きや簡単な水ぶきとして使い、それを撤収時には軽くゆすいで、今度はキャンプ道具の泥や汚れを落とすのに使う方法です。

そして、カウンタークロスは使い捨てなので、最終的に泥だらけになったらそのままゴミとして捨てられます。

薄くて荷物にならないし、使い捨てだから最後に遠慮なく泥仕事もさせられるのが嬉しいポイントです。

▼他にも便利アイテムがたくさん!こちらの記事もチェック!

【2】楽にシュラフをコンパクトに!SEA TO SUMMIT『ウルトラシル コンプレッション ドライサック』

キャンプの撤収で時間を使いがちなのが、道具の収納袋への収納です。特にシュラフの収納には苦労している方が多いのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが、少し大きめのコンプレッションバッグです。

大きめのコンプレッションバッグを収納袋として使用することで、付属のピッタリサイズ収納袋よりも簡単に収納できて、なおかつベルトなどでコンパクトにすることもできるのです。

また、私が使っているSEA TO SUMMIT『ウルトラシル コンプレッション ドライサック』は、防水機能に加え、閉じたまま空気を抜くことができる機能を持った素材を採用しているため、とても便利。

シュラフなどのアイテムを水からも守ってくれる優れもの。片付けをすぐに楽にしたいのならおすすめですよ。

▼SEA TO SUMMIT『ウルトラシル コンプレッション ドライサック』の詳しいレビューはこちらから!

撤収が素早くなればソロキャンプをもっと気軽に楽しめる!ポイントを抑えて片付けをスムーズに進めよう

筆者撮影 ぱっぱと、居た跡を残さず撤収できればかっこいい…!

ソロキャンプは設営も撤収も一人でこなさなければなりません。

グループキャンプなら人数いるからみんなで分担して片付けることもできますが、それができないソロキャンプでは、とにかく段階を踏むことが大切。

使わないものからどんどん片付けていったり、同じタイミングで使うものはまとめて片付けたり。

帰った後の片付けも、洗濯物→洗い物→その他のように3ステップに分ければ、勢いでやれる気がしてきますよね。

撤収や片付けのハードルが下がれば、ソロキャンプをもっと気楽に楽しめるはず。撤収のコツをつかんで、スムーズに片付けを進められるように意識してみてはいかがでしょうか。

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