大雨で「幻の滝」ダブル出現 高さ15メートル 茂木

那珂川の右岸に出現した滝=1日午前9時35分、茂木町山内

 夜来の強い雨の影響により、栃木県茂木町河井の那珂川右岸で1日朝、普段は流れていない“幻の滝”が現れ釣り人を驚かせた。

 滝は二つ。大きい方は高さ約15メートル、幅約1メートルで、もう一つは下流側に細く流れる。同日午前9時半ごろには、濁水が流れる那珂川の対岸の河原から、水音をたてて流れ落ちる白い筋がよく見えた。

 サケ釣りに来た大田原市と芳賀町の男性2人は「何十年も釣りに来ているが初めて見た」と驚いた様子で見入っていた。

 犬を連れて毎日のように近くを散歩するという茂木町山内、尾又仁(おまたひとし)さん(69)は「私は『幻の滝』と呼んでいる。大雨や台風で短時間に大雨が降ると見られる。今年は多分初めて」と話した。

那珂川の右岸に出現した滝=1日午前9時35分、茂木町山内

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