コロナ禍の五輪英国代表キャンプ 川崎市がドキュメンタリー映像を公開

ボランティアらも参加したドキュメンタリー映像の試写会=エポック中原

 東京五輪・パラリンピックで英国代表チームが事前キャンプを実施した川崎市は30日、等々力陸上競技場(同市中原区)で練習に打ち込む選手をはじめ、市職員やボランティアスタッフらが奮闘する様子を記録したドキュメンタリー映像の公開を始めた。

 横浜市、慶応大とともに英国代表チームを受け入れた川崎市は7月2日~9月1日までの2カ月間、五輪の陸上チーム、サッカー女子チーム、男女7人制ラグビーチームのほかパラリンピック陸上チームをサポート。118人のボランティアスタッフが受け入れに協力した。

 映像は五輪とパラリンピックで異なる態勢で受け入れた事前キャンプの全容をまとめた内容。バブル方式での区画分けやボランティアによる移動用バスの消毒などを収録し、多岐にわたる新型コロナウイルス感染対策も記録している。

 英国選手団のコーチは「数度のオリンピックを経験しているが、今回が一番良い環境だった。スタッフ、ホテル、競技場全てが最高だった」と強調。福田紀彦市長は「川崎はどんな人たちにとっても生活しやすい共生社会の実現を目指している。東京五輪・パラリンピックを一つの契機として、ここからがスタートだと思っている」と語った。

 11月21日には、エポック中原(同)で成果報告会が開かれ、同映像の試写も行われた。事前キャンプに参加した人たちは夏の日々を思い返しながら鑑賞していた。

 映像はhttps://youtu.be/ZidLSfsMv3gから視聴ができる。問い合わせは、市市民文化局オリンピック・パラリンピック推進室電話044(200)0564。

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