照英、ヒコロヒーを感動させた金魚絵師の圧巻ライブペインティング

深堀氏をトークで邪魔する(左から)照英とヒコロヒー(東スポWeb)

〝金魚絵師〟深堀隆介展「金魚鉢、地球鉢。」のオープニングイベントが、開催前日の1日、会場の東京・上野の森美術館で行われ、深堀隆介氏(48)がコロナショック以来というライブペインティングを披露。芸能界きっての金魚マニア・照英(47)や、元デザイナーの女ピン芸人・ヒコロヒー(32)ら、立ち会った関係者はその圧巻の仕上がりに息をのんだ。

土台の絵には、金魚が誕生したとされる古墳時代を象徴する前方後円墳と、富士山が描かれていた。照英らのリクエストで、深堀氏は平等院鳳凰堂を描き足した。

そんななか、照英は、一時期2000~3000匹飼っていた金魚の大半を害獣に食べられてしまったと告白。司会のフジテレビ・西山喜久恵アナウンサー(52)も「ウチの近所でもハクビシンが…」と乗っかるほど話が盛り上がったため、深堀氏は害獣のイラストも追加した。

絵に水鉄砲を浴びせるなど、深堀氏の〝おふざけ〟は止まらない。ウロコができ、目が入り、キャンバスからはみ出るほどダイナミックな尾びれが描き足され…。まるで生きているかのような金魚の絵は30分ほどで完成した。深堀氏によれば、平面絵画を描くのには普段、1週間ほどかけるという。

「いやスゴイですよコレ。(持ち時間30分で描くなんて)〝え~そんなことできるの?〟って思いだったんですけど」とヒコロヒーは感動。「筆先のね、一瞬一瞬をここにいるみんなが静まり返って、固唾をのみながら見守ってたあの空気感の中で…。いや、スゴイもの見させていただいた」とシミジミ語った。

照英は「いち愛好家として、まずこういう金魚はいないんですよ。そこがポイント。いないものをどう描くのか」「見てて火がつきました」「心が震えてしまって…」とポンポン語り、「言葉を並べようと思って一生懸命になってる自分が恥ずかしいです」と感動を表した。

作品タイトル命名になると、深堀氏は作品のタイトルを「害獣」や、ゲスト2人の名前からとって「照ヒコ」と言い出し、西山アナまで爆笑。最終的に、金魚の緋色(黄色味のある鮮やかな赤)と照英から一文字とり「緋照(ひしょう)」と名付けた。

「この20年間、苦しんだり楽しんだりいろいろしてきた中で、金魚を(描くのを)やめようかなと思ったこと何度もあります。バカにされたこともありますし、〝金魚でやっていけるのかな〟なんて悩んだことが何回もあった」という深堀氏も手応えを感じたようで、「皆さんのパワーとか勇気になったらいいな」と締めくくった。

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