【600人調査から紐解く】シニア夫婦の実態から考える「夫婦円満のコツ」とは

コロナ禍ではこれまで以上に家族で過ごす時間が増え、良い面も悪い面も見えたという方は多いかと思います。一時期「熟年離婚」が話題になりましたが、コロナ禍での暮らしによってシニア夫婦は互いにどう思ったのでしょうか。
女性誌「ハルメク」を発行する(株)ハルメクの「生きかた上手研究所」は、50~79歳の既婚男女600名を対象に「夫婦関係と生活に関する意識調査」をWEBアンケートにて実施。シニア夫婦の実態や、これからの夫婦関係がより良くなるヒントを、この調査から紐解いていきましょう。

【調査概要】
調査の方法:WEBアンケート
調査の対象:50~79歳の既婚男女
有効回答数:600名 (男性 300名、女性 300名)※参考:2018年、2020年は、60~79歳を対象に実施
調査実施日:2021年10月8日~10月12日
調査主体 :(株)ハルメクホールディングス 生きかた上手研究所

関係はいかに!? 600人に聞いた「シニア夫婦のリアル」

最初に聞いたのはシニア夫婦間の満足度について。全体で見ると74.5%「満足している」と回答。男女別に見ると夫が76.7%、妻が72.3%で、夫のほうが高いことがわかりました。

さらに、年代別で見ると70代>60代>50代という結果に。年代が高いほどに満足度が高いことがわかります。

コロナ禍で変わったシニア夫婦の「配偶者に対する想い」

「直近1年の配偶者に対する気持ちの変化」を聞いたところ、全年代多かったのが「特に気持ちの変化はない」、次いで「健康でいてほしいと思うようになった」、「相手の大切さを再認識した」。2番目、3番目はコロナ禍だからこその気づきと言えますね。

シニア夫婦が思う「配偶者に言われたい言葉」

夫婦円満のコツはコミュニケーションと言われますが、長くいるからこそ言葉を交わすことも少なくなるもの。そこで「配偶者に言われたい言葉」について聞いてみると、圧倒的多数で1位となったのが「ありがとう」、2位は「お疲れさま」、3位は「結婚してよかった」でした。相手に対する感謝の気持ちや労いの言葉があるだけで、夫婦関係はググッと高まりそうです。

シニア夫婦の会話UPにおすすめな趣味・習慣とは

調査結果を見ると円満な夫婦関係を気づけているシニア夫婦が多いことがわかりました。しかし、「配偶者に言われたい言葉」からわかるように、長く一緒にいるからこその慣れから、相手に対する気持ちを述べる機会が減っているのもわかります。単に照れくさくて言えないのか、それとも会話が少ないのか。そのどちらかと言えます。

普段の生活でいきなり言うのも難しいもの。それなら夫婦間で新しい趣味や習慣を取り入れてみると今まで以上に会話が増えたり、感謝や労いの言葉を言いやすくなったりするかもしれません。そこで、「おとなの住む旅」がおすすめする、シニア夫婦が一緒にできる趣味・習慣をご紹介します。

シニア夫婦におすすめの趣味・習慣1:アウトドアスポーツ

コロナ禍を機に健康志向が高まったシニア夫婦も多いはず。既にしている方も多いかと思いますが、一緒にウォーキングをしてみてはいかがでしょうか。健康のためにしていることが、昔を思い出してデート気分を味わえるかもしれませんよ。

シニア夫婦におすすめの趣味・習慣2:水彩画

「自宅から出るのは少し気が引ける…」「家でいつでもできる趣味がほしい」そんな方には水彩画などがおすすめ!最近ではシニアユーチューバーが自身の水彩画テクを解説ともに披露しています。シニアユーチューバーの動画のもと、チャレンジしてお互いの作品について感想を述べるなど、自然と会話が増えそうです。とはいえ、批評に熱くなりすぎて喧嘩しないよう、楽しむことメインでしてみてくださいね。

シニア夫婦におすすめの趣味・習慣3:ステイケーション

規制緩和され、旅行に行こうとしている方も多いでしょう。とはいえ、今はいろいろな旅行スタイルがあります。観光地で仕事をするワーケーションから自宅から近いホテルで休日を楽しむステイケーションなど。シニア夫婦には移動時間が短いことで体力面で負担がかかりにくいステイケーションがおすすめです。いつもと違う非日常な空間でゆったり過ごせば、相手の大切さや良さを再度実感するかもしれませんね。

新しい習慣・趣味をフックにすれば自然と会話が増える可能性大。新たに始めたことが生きがいになることも。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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