神奈川・伊勢原市消防が救急隊に誤指令、到着遅れる 搬送者は死亡

 神奈川県伊勢原市消防本部は1日、119番通報を受けた通信指令係の担当者が救急隊に誤って別の住所に出動指令を出し、救急車の到着が6分遅れたと発表した。心肺停止状態で搬送された同市の50代男性は、搬送先の医療機関で死亡が確認された。同消防本部は到着の遅れと死因との因果関係について「不明」としている。

 同消防本部によると、11月30日午前3時10分ごろ、男性宅から「意識と呼吸がない」と119番通報があった。通信指令係の男性職員が住所を聞き取った際、字名を聞き誤り、男性宅から3~4キロ離れた場所を案内した。

 救急隊が誤った住所に到着したことで事態が発覚。同3時25分ごろ男性宅に到着したが、本来の所要時間より6分間遅れたという。

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