日本では11月の第3木曜日になるとボージョレ・ヌーヴォー(Beaujolais Nouveau)を探し求める人々がいる。
ボージョレ・ヌーボーの解禁日が原産地呼称を管理するフランスの法律(AOC)によって厳しく管理されているのは広く知られている。
ブルゴーニュワインやシャンパン(シャンパーニュの発泡性ワイン)がその品質と名声を変わらずに維持しているのは、原料のブドウの品種や栽培法、収穫量に至るまで丁寧に規制しているからだ。
世界と競い合える製品を開発し、安定した品質を確保するために、朝鮮でも以前から国際認証を取得する一方、国内でも整然とした品質管理体系を立てて運営してきた。
「規格法」に従って製品を規格化、標準化して国家規格(略称は国規、対外的表記KPS)に登録するプロセスが義務付けられており。朝鮮の国規は工業製品や農産物だけでなく、教育や保健、環境保護など社会生活の様々な分野に適用されるのが特徴だ。
民族の食文化を継承発展させることにも国規がしっかり一役買っている。神仙炉(李氏朝鮮の宮廷料理)が初めて国規に登録されて以来、平壌冷麺はもちろん各種の鍋料理、焼き物、蒸し煮やキムチ類など数百の伝統料理が登録されたという。
これからも、正然な規格化体系と優れた技術、民族固有の風土の上に名料理、名酒が生まれることが期待される。