ブリトニー・スピアーズの後見人問題でも話題に…恐すぎる「成年後見制度」の闇とは!? 衝撃の“問題作”『パーフェクト・ケア』誕生の背景が明らかに

『パーフェクト・ケア』©2020, BBP I Care A Lot, LLC. All rights reserved.

『ゴーン・ガール』(2014年)ロザムンド・パイクが再び怪演を披露し、第78回ゴールデン・グローブ賞主演⼥優賞(ミュージカル・コメディ部⾨)受賞した映画『パーフェクト・ケア』が2021年12⽉3⽇より全国劇場3週間限定上映&デジタル配信が始まる。全米公開時には映画評論家と観客の間で評価が真っ二つに割れるなど、賛否両論の嵐を巻き起こしている本作。主人公マーラは後見人として、資産家の老女ジェニファーを無理やり介護施設へ送り込み財産を合法的に搾り取っていくが、このマーラの行為、そしてジェニファーの身に起きた悪夢のような出来事は、現代のアメリカや日本の社会でも身近に起こりうる問題となっている!

高齢者の資産を搾取!悪徳後見人の演技がエグ過ぎて賛否両論!? 『ゴーン・ガール』ロザムンド・パイク主演『パーフェクト・ケア』は“100%共感不能”映画?

『パーフェクト・ケア』©2020, BBP I Care A Lot, LLC. All rights reserved.

この映画のテーマの1つ「成年後見制度」とは、認知症などで判断能力が衰えた人の財産や暮らしを守る制度で、裁判所や本人が事前に指名した第三者が後見人として財産管理や生活に必要な手続きを本人の代理で行うことを可能にするというものある。しかし、近年アメリカや日本国内では、この制度を悪用して被後見人から資産を搾取する「悪徳後見人」や「後見人ビジネス」の存在が問題視されている。

後見人問題に揺れたブリトニー・スピアーズ

例えば、2021年11月に成年後見制度から解放され話題となった歌手のブリトニー・スピアーズは、後見人(実父)によって13年間、財産管理だけでなく結婚や妊娠まで制限され、公私ともに虐待的な束縛てを受けていた。ある日突然、他人に財産や暮らしの自由を奪われるという恐ろしい事態が実際に起きているのだ。ブリトニーはファンに向けて「正直なところ、私の声は長い間、消され、脅かされ、声を上げることも何を言うこともできませんでした……。正直なところ、あなたたちはある意味、私の人生を救ってくれたと思います。100パーセントね」とInstagramでコメントを発表している。

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監督、脚本のJ・ブレイクソンが『パーフェクト・ケア』誕生の背景を明かす

この映画の誕生について監督、脚本のJ・ブレイクソン「アメリカ国内の搾取する法定後見人についてのニュースを聞いたところから、この物語が生まれたんだ。たくさんの人がこんな恐ろしいことをしていたことにゾッとした。特に、彼らの取った手段の多くが法の抜け穴だったことを考えるとね」と実際の社会問題から着想を得たことを語っている。そのような背景から生まれた本作では、法の抜け穴をくぐり高齢者を搾取する悪徳後見人をロザムンド・パイクが怪演し、映画史上最も恐るべき“アンチヒーロー”、マーラ・グレイソンが誕生した!

しかし物語は思いもよらない方向へと進んでいく。法律で守られたギャングスターのような悪徳後見人マーラの前に、なぜか本物のギャングスター、ロシアンマフィアのローマン(ピーター・ディンクレイジ)が現れる。マーラが目をつけた身寄りのない老女ジェニファー(ダイアン・ウィースト)には、実は裏の顔があったのだ。ジェニファーの正体とは一体……。さらにマーラとローマンの対決のゆくえは……。怒涛の展開にも目が離せない!

『パーフェクト・ケア』©2020, BBP I Care A Lot, LLC. All rights reserved.

今の日本にとっても決して他人事ではない「成年後見制度」の闇を映し、現代の高齢化社会、資本主義社会のディストピアを痛快に描く新感覚クライムサスペンス『パーフェクト・ケア』。まさに“今”観るべき衝撃の問題作だ!

『パーフェクト・ケア』は、2021年12⽉3⽇(⾦)全国劇場3週間限定公開&デジタル配信開始。

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