いまだ北方領土問題解決できず遺憾と岸田総理

 岸田文雄総理は1日、北海道根室市の石垣雅敏市長ら北方領土隣接地域振興対策根室管内市町連絡協議会のメンバーによる表敬を受けた。岸田総理は石垣市長らに「いまだ、ロシアとの間の北方領土問題は解決できず、平和条約を締結することができていないということは誠に遺憾に思います」と北方領土問題の解決ができていないことを遺憾とした。

 そのうえで岸田総理は総理就任後のこの10月にプーチン大統領と電話会談をしたとし、その際「是非この問題について、2018年のシンガポール合意を含めた今日までの両国間での合意に基づいて、しっかりとこの問題に取り組んでいかなければならない。こういったことについて合意した」と語った。

 また「航空機墓参など元島民の皆さん方に対する人道的な措置、更には4島をめぐる経済交流、こうした取り組みについて早急に再開したいと申し上げた。これについては、引き続き協議したいという返答だったが、しっかりとこの問題に取り組み、北方領土問題を解決し、平和条約を締結するという我が国の基本方針に基づいて進めなければならない。決して次世代に先送りするということを考えてはならない、という思いでしっかり取り組んでいきたい」と強調した。ただ、ロシアは北方領土の実効支配を強化している。(編集担当:森高龍二)

© 株式会社エコノミックニュース