北・東日本は寒気の影響受けにくい 冬型の気圧配置弱く 気象庁1か月予報

気象庁は2日(木)、向こう1か月(12/4~1/3)の天候の見通しを発表した。暖かい空気に覆われやすいため、向こう1か月の気温は北・東日本で平年より高い見込み。特に、期間の前半の気温は、北日本で平年よりかなり高くなりそうだ。また、北日本の日本海側の降雪量は平年並みか少ない見込み。

 1週目(12/4~12/10) 暖かい空気が流れ込みやすい北・東日本は高温で、特に北日本はかなり高くなる所がある見込み。  2週目(12/11~12/17) 寒気の影響を受けにくい北・東日本は高温、西日本は高温傾向が見込まれる。東・西日本の日本海側は、冬型の気圧配置が弱いため、平年に比べて曇りや雨(雪)の日が少なくなりそうだ。

 3~4週目(12/18~12/31) 気温は全国でほぼ平年並みだが、北日本は高温の確率が、沖縄・奄美は低温の確率がやや大きい。天候は全国的に平年と同様が見込まれる。

広範囲に「高温に関する早期天候情報」

高温に関する早期天候情報。出典:気象庁HP

 北・東日本、それに近畿、中国地方は、向こう3日間程度は平年並みの寒さが続く地方もあるが、その後は寒気の影響を受けにくくなるため平年より高い日が多くなり、8日(水)ごろからの5日間ほどはかなり高くなる可能性がある。このため、気象庁はに「高温に関する早期天候情報」を発表し、農作物や家畜の管理等に注意するよう呼びかけている。

早期天候情報とは

 原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。

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