中国西部の重慶市巫山県で紅葉がテーマの観光祭りが開幕

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【重慶(中国)2021年12月1日新華社=共同通信JBN】木の葉が赤く色づいてくると、中国西部重慶の巫山県が思い起こされることだろう。重慶市巫山県宣伝部 (Wushan County Publicity Department, Chongqing Municipality ) によると、15th China Chongqing Yangtze River Three Gorges (Wushan) International Red Leaf Festival(第15回中国重慶長江三峡(巫山)国際紅葉祭り)が11月26日、開幕した。

巫山は長江の巫峡の両岸に広がる三峡ダム湖エリアの中心部に位置する。独自の自然の風景と歴史遺跡を有し、重慶の最も東側の部分にちりばめられている。

約20万畝(ムー)(1万3333ヘクタール)の面積に広がる紅葉によって、巫山は紅葉という天然資源の点から国内外で知られている。巫山には最も広大な生育地区、最も幅広い種類、最も美しい風景、最も長い観賞期間、最高の観賞価値、最も自由がきく観光の選択肢がある。

初冬には三峡の両岸にわたりってさまざまな色彩が交じり合い、紅葉に覆われた山々が一幅の風景画をもたらす。10キロ以上も続くこうした風景は、観光客を飽きさせない感動的な赤い大洋を作り出す。

紅葉祭りは2007年以来、14年間にわたって成功裏に開催され、国内外からスポットライトを浴びてきた。この著名なイベントに駆られ、巫山を訪れる観光客は2007年の135万人から2020年には1957万人へと増えた。巫山の紅葉風景は長江の三峡エリアの特徴的な観光ブランドとなった。

開幕式にはラオス、シンガポール、イタリア、タイ、オランダ、日本、パキスタン、英国の8カ国からの外交使節がビデオを介して祝福の言葉を送った。

龍骨坡遺跡の世界文化遺産への申請が開幕式で正式に発表され、巫山では成功した五里坡の申請に続く、新たな世界遺産への申請となった。

東アジアの人たちの発祥地として知られる巫山の龍骨坡遺跡では、東アジアで発見された最も初期のヒトの化石が発掘され、最も多くの発見があったユーラシア大陸で最も初期の先史時代の文化遺跡の1つでもある。東アジア人の起源と進化の研究にとって極めて重要な場所である。

さらに今年の紅葉祭りのハイライトとなっているのは、最新の視覚・聴覚設計を伴った没入型体験である。改良されたバーチャルと実体験の相互作用と組み合わせにより、没入型のゆったりとした旅行の最新観光スタイルを作り出している。観光客の体験を増進するため、巫山は川岸の建物群沿いに独創的な光のショーも作り出し、調和がとれて一体化した目の保養をもたらしている。

祭りは12月31日まで続く。期間中に計13の素晴らしい紅葉観光ルートが公表される予定である。同時に五里坡科学探検観光、古代人文化の紹介、巫山の焼き魚の試食、そのほかのテーマによる催しが次々と開催され、観光客のさまざまな要求を満たしてくれる。

ソース: Wushan County Publicity Department, Chongqing Municipality