中日・柳がゴールデングラブ賞初受賞「目標の一つでもあったのでうれしい」

ゴールデン・グラブ賞を初受賞し笑顔で取材に答える柳(東スポWeb)

「三井ゴールデン・グラブ賞」が2日に発表され、中日からは投手部門で柳裕也投手(27)、一塁手部門でダヤン・ビシエド内野手(32)、外野手部門で大島洋平(36)の3選手が選ばれ、セ・リーグでは最多選出となった。

最優秀防御率と最多奪三振の2冠を手にした柳は初めての受賞。206票を獲得し、次点の森下(広島)に177票もの大差をつけた。「すごく栄誉のある賞で(副賞の)金のグラブに憧れの気持ちがあった。目標の一つでもあったのでうれしい」と喜んだ。投手部門での受賞は球団史上6人目で、2011年の浅尾拓也以来、実に10年ぶりとなった。

横浜高でコーチだった小倉清一郎元部長(77)から徹底してフィールディングを鍛えられたことに大感謝する。「僕の守備や野球勘、基礎など基盤にあるのは高校時代。入学してから毎日、例えばスクイズを外すとか、起きる頻度の少ないプレーでも厳しく指導してもらった」と明かす。

象徴するような場面は10月12日のヤクルト戦(バンテリン)。投球動作に入りながらも、三走の動きを察知すると、すかさず外角へボールをウエストさせてスクイズを阻止した。「打者を抑えることに(気持ちが)入っていた中で、ああいうしっかりしたプレーができたのは良かった」と、してやったりの表情を浮かべた。

それでも、来季へ向けて「今年は充実の1年だったが、まだ1年やっただけ。今年だけで満足せずに、これを来年、再来年と続けられるように、よりいっそう頑張りたい」と気を引き締めている。

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