自由契約=退団とは限らない? 保留者名簿から外れても残留の可能性も

自由契約となったアデイニー・エチェバリア(左)とアダム・ジョーンズ【写真:荒川祐史】

名簿の提出期限までに交渉が合意していなければ、一度は自由契約に

日本野球機構(NPB)は2日、2022年度の契約保留者名簿と自由契約選手を公示した。保留者名簿に記載されているのは支配下選手のうち、各球団が来季の戦力として契約する権利を持つ選手。一方で名簿から外れた144選手が自由契約となった。

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ただ、特に外国人選手の場合、保留選手名簿から外れて自由契約となっても、それで即退団になるとは限らない。残留オファーを出していても、契約の交渉を進めていく中で、保留者名簿の提出期限までに合意に至らなければ、一旦は保留者名簿からは外さなければならない。その後、交渉が合意に達して残留となるケースもある。

過去にも、保留者名簿から外れて自由契約になっても、その後に残留が決まった選手もいる。例えば、ソフトバンクのグラシアルは2018年オフ、2019年オフと保留者名簿から外れたが、これはキューバ政府との交渉が長引いていたためで、結局は残留が決まった。2019年オフにはデスパイネも同様の形で一度は自由契約となっている。

また2018年オフには阪神のドリス(現ブルージェイズ)が保留者名簿から外れて自由契約になった。ただ、その後、残留が決まり、2019年も阪神でプレーした。すでにパドレスへの移籍が決まった阪神のロベルト・スアレス投手や、パドレスとの合意が報じられたソフトバンクのニック・マルティネス投手のような選手もいるが、保留者名簿を外れても、今後、残留が決まる選手がいるかもしれない。(Full-Count編集部)

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