子育て支援に大きな力 お披露目会に中川市長 病児保育室を増築 塚田こども医院に併設

 上越市栄町2の塚田こども医院に併設する「わたぼうし病児保育室」の増築工事がこのほど完了した。1日に開かれた新棟のお披露目会には中川幹太市長が出席し、塚田次郎院長らと共に完成・利用開始を祝った。

新棟へ向かう渡り廊下で塚田院長(右)と中川市長がテープカットを行った

 同保育室は平成13年に開設し、同21年度には市の病児保育事業の委託を受けている。20周年を迎えた今年6月、RSウイルス感染症の流行などにより利用者が急増。受け入れ機能を拡充する目的で増築工事が行われた。

 子育て支援に関する制度整備などを通じ、人口減少緩和を目指す中川市長。塚田院長へ「独自にここまでの施設を造ってていただきありがたい。市の病児保育事業にとっても大きなこと。公約に掲げた子育て支援の実現に向け大きな受け皿、土台となりうる。一人親世帯への人的サポートなど、今後も(相互に)協力していきたい」と謝意を述べた。

中川市長がお披露目に出席

 新棟は10畳の保育室、倉庫(保冷庫)、トイレや洗面所などを備えている。増築により定員は10人増の35人に。塚田院長は「(増築が)中川市長の取り組みへの一助となれば。病児保育は潜在的なニーズが大きい。感染症流行時の隔離、小学生など大きい子どもが過ごす場所など、状況に合わせフレキシブルに利用していきたい」と話した。

© 株式会社上越タイムス社