　3日(金)は、北海道付近を低気圧が東へと進み、低気圧からのびる寒冷前線が夜にかけて北日本・東日本を通過する見込み。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、北日本から西日本の日本海側を中心に大気の状態が不安定となりそうだ。

　太平洋側では広く晴れる見込み。

日本海側で雨や雪　太平洋側は広く晴れる

　日本海側では夕方にかけて雨の範囲が広がり、北海道では夜になると広く雨が雪に変わる見通し。雷を伴って降り方が強まるおそれがあり、風も強く荒れた天気となる所がありそうだ。竜巻などの突風やひょうなどにも注意が必要。

　一方、東北から九州の太平洋側や沖縄では広く晴れる見込みだが、風の強く吹く所がある予想だ。

前日より寒さ和らぐ

　予想最高気温は、全国的に前日より3℃前後高く、北日本では大幅に高くなりそうだ。

　暖かい空気が流れ込む北日本や関東甲信・北陸では11月上旬から中旬並みの気温となる見込み。

　そのほかの各地はこの時期らしい寒さとなりそうだ。全国的に風がやや強く、外出の際は風を通しにくい厚手の上着があると安心。

　台風21号は非常に強い勢力でフィリピンの東を北東へと進み、あす4日(土)にかけては強い勢力で小笠原諸島の南の海上を進む見込み。小笠原諸島では、3日(金)は風が強く吹いて波が高くなり、昼過ぎにかけては局地的に激しい雨が降りそうだ。

　4日(土)にかけてうねりを伴った高波や、大雨による土砂災害などに注意・警戒が必要。

（気象予報士・宮崎由衣子）