【全日本】〝暴走専務〟諏訪魔がスカウト活動に意欲 〝馳イズム〟継承し「生え抜き育てたい」

スカウト活動に意欲を見せる諏訪魔(東スポWeb)

お手本は「あの恩人」――。全日本プロレスの〝暴走専務〟こと諏訪魔(45)が、新たな活動に意欲を見せている。

来年に迎える団体創設50周年の節目を前に、諏訪魔は「スカウト活動を開始したいなと思っている。レスラーの発掘作業に着手して、生え抜き選手を育てていきたい」と本紙に宣言。いつもとは少し違う角度からの「暴走」かと思いきや、本人の表情は真剣そのもの。諏訪魔自身、馳浩前衆院議員のスカウトでプロレスに転向したことから「今こそやってもらったことを俺がやるべきかなと」と〝馳イズム〟継承の意味合いもある。

今年も残すところ1か月を切り、退団選手が発表されてもおかしくない時期。離脱があれば補強していくのが常だが、諏訪魔は「そうした補強以上に新しいものを構築したい思いもある。例えば野球経験者だって、五輪を目指していた人でも面白い」。続けて「いい人材をスカウトできれば、もう20年は安泰じゃないか。そういうバトンを未来につなげていきたいし、まずは1人見つけることから始めたい」と力説した。

5日の東京・後楽園ホール大会では「世界最強タッグ決定リーグ戦」優勝決定トーナメントで、芦野祥太郎とともに土肥こうじ、羆嵐組と準決勝で対戦する。スカウト活動を進める上でも「リング上では一番活躍しないといけない」。芦野との世界タッグ王者コンビで今回も頂点を目指す。

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