ブラジルコーヒー商会がドームハウス販売 新たな物販の軸に

多様な活用ができるイージードームハウス=宇都宮市

 業務用コーヒー卸売業のブラジルコーヒー商会(宇都宮市東塙田1丁目、永島一正(ながしまかずまさ)社長)は、組み立て式の居室「イージードームハウス」の販売を始めた。コロナ禍で売り上げに打撃を受ける中、同社が手掛けるソフトクリームの販売に加え、新たな物販の軸にする考えだ。

 国の緊急事態宣言発令でコーヒー豆の卸先の飲食店やホテルなどが休業し、売り上げは最大でコロナ前の9割減に落ち込んだ。永島社長は「従業員の雇用を守るために何か販売できるものを考えていた」と話す。

 球状のハウスは高さ約2.6メートル、直径約3.4メートルで重さは約300キロ。床面積7.1平方メートルで4畳半ほどのスペースがある。壁面は高密度ポリエチレン製のパネルで、手軽に組み立てられ解体し移動できるのが特徴。税込み86万9千円。

 愛知県の業者と10月下旬に販売店契約を結んだ。災害時の仮設避難所やコロナ感染の隔離スペース、グランピング施設、イベントブースなど、「いろいろな活用ができることがセールスポイント」(永島社長)。

 同社の一角に実物を展示している。(問)ブラジルコーヒー商会028.622.0661。

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