竹で再現「サグラダ・ファミリア」 制作に約10年、鎮魂と平和の祈り込め

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竹を材料に制作したサグラダ・ファミリア=長崎市、ナガサキピースミュージアム

 長崎市松が枝町のナガサキピースミュージアムで開催中の企画展で、スペイン・バルセロナにある世界遺産の大聖堂「サグラダ・ファミリア」を竹で再現した模型が展示されている。制作期間は約10年。鎮魂と平和の祈りを込め、本来はない新たな塔「原爆ドーム」を作った。制作者の今村俊章さん(76)=福岡市=は「見た人が平和を見つめ直すきっかけになってほしい」と願いを込める。5日まで。無料。
 2011年の東日本大震災を機に、アートを通して社会問題などの解決に役立てようと、今村さんが任意団体を設立。大聖堂をつくった建築家ガウディの「自然を大切にする心」に感銘を受け、同年から団体のメンバーらと制作を始めた。
 2種類の竹(計5メートル分)を細断し、「柿渋」などで着色。穴を開けたり、和紙でステンドグラスを再現したりして、本物さながらの大聖堂を作り上げた。台座を含めた高さは約1.7メートル、台の縦は約2メートル。原爆ドームをイメージして、塔に直径約10センチのガラス玉を乗せた。大聖堂があるバルセロナの街並みも再現。発光ダイオード(LED)や白熱電球で教会の内部を光らせている。
 企画展では大聖堂模型の設計図など約20点も展示している。