イブラ、「PSGはひどすぎる、俺にディレクターをやらせろ」と言っていた

かつてパリ・サンジェルマンで長くプレーしていたズラタン・イブラヒモヴィッチ。40歳になった今はミランに所属し現役を続けている。

【動画】奇跡のようなヒールシュートでゴールを決めるPSG時代のイブラ

しかしながら、彼は今年夏に現役を離れることを検討しており、パリ・サンジェルマンに「スポーツディレクターをやらせてくれ」と売り込んでいたという。

その理由は、彼の目から見て古巣のパリ・サンジェルマンがあまりにもひどい状況にあったからだとか…。

『Ouest France』の記事によれば、彼の新しい自伝「Adrénaline. Mes histoires inédites」の中では以下のように語られているという。

ズラタン・イブラヒモヴィッチ

「オレは会長のナースル・アル・ハライフィに電話して言ったんだ。

ミランとの契約を更新しない場合、オレはPSGへ行って、クラブの秩序を取り戻してやると。

ナースルは笑ったが、ノーとは言わなかったよ。代理人のライオラは『理想的な役割だ』と言っていた。

そして、オレが話したPSGのある選手も言っていたよ。『ズラタン、君がいればドレッシングルームでのあの出来事は起こらなかっただろう』と。

まあ、オレはこのプロジェクトを気に入っていたが、サッカーを辞めることの恐怖感を止めるまでには至らなかったね。

あのチームは規律が十分ではない。エムバペが成長して次のステージに進むためにはそれが必要だ。

今のPSGでは、適切な人がいないのでそれが不可能だ。もっと厳しさがあれば、誰も遅刻せず、誰もがピッチを走り回り、好き勝手なことは許されなくなる」

「レオナルド(現SD)に恨みはなく、彼を責めることもできないが、オレとは違う。自分は尋ねるのではなく要求する。

強力なリーダーがいなければ、チームに集まったスターたちを管理できなくなるのだ。

あのチームには40人もの選手がいる。なのに誰も出ていこうとしない。プレーできなくても環境が良すぎるからだ。

オレがいれば、全員が同じ立場になるだろう。なぜなら、全力でプレーしないような選手は要らないからだ。それが規律というものだ。

PSGには多くのスターがいる。しかし犠牲心がない。選手はポテンシャルの半分も出していない。それでも勝っている。

しかしピラミッドのトップが弱ければ、ベースのほうも弱くなっていくものだ。

選手は厳しく命令を受けたらナースルに文句を言う。ナースルはそれに同意し、ディレクターが弱い立場になる。

オレならそんなことは絶対にさせない。そのような態度を取る選手とはオサラバだ。保証するよ」

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