ウイリアムズF1、VWモータースポーツの元ボスをスポーティングディレクターに起用

 フォルクスワーゲン・モータースポーツでディレクターを務めたスベン・スミーツが、ウイリアムズ・レーシングに加入、スポーティングディレクターに就任した。

 ウイリアムズF1には、2020年12月に、ヨースト・カピートがCEOとして加入した。カピートはかつてフォルクスワーゲンのモータースポーツ部門を率いており、その時代にスミーツは彼の下で仕事をしていた。今年3月、カピートは、フォルクスワーゲン時代にテクニカルディレクターを務めたフランソワ-グザビエ・ドゥメゾンを、ウイリアムズのテクニカルディレクターに起用している。

 今回加入したスミーツの役割は、「競技運営ならびにFIA、他チーム、モータースポーツ団体に関連する競技関連事項すべてにおいてチームを代表すること」で、レースチームの全体的な説明責任を担い、ウイリアムズの若手ドライバーアカデミーの監督も担当する。現在アカデミーにはジャック・エイトケン、ロイ・ニッサニー、ジェイミー・チャドウィックが所属している。

 ウイリアムズは、スミーツは「ヨースト・カピート、フランソワ-グザビエ・ドゥメゾン、ウイリアムズ・レーシングの経営チームとともに働き、チームが成功するために最適なカルチャーとリソース、環境を確実に整えていく」とも説明している。

2021年F1第21戦サウジアラビアGP ジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)とウイリアムズF1のスポーティングディレクター、スベン・スミーツ

 スミーツはモータースポーツのキャリアをラリーのナビゲーターとしてスタート、シトロエン、プジョーのチームマネージャーを経て、2013年にWRC世界ラリー選手権に参戦するフォルクスワーゲン・モータースポーツのマネージャー職に就いた。

 2016年にカピートがマクラーレンに移籍した際に、スミーツはフォルクスワーゲンのモータースポーツ部門のディレクターのポジションに就任。11月にウイリアムズに加入したスミーツは、第20戦カタールGPで初めてチームに合流した。

© 株式会社三栄