ABBA40年ぶりのアルバムに収録されたクリスマス曲のMV公開

Photo by Baillie Walsh

ABBAが、40年ぶりのニュー・アルバム『Voyage』に収録されたクリスマス曲「Little Things」を、ホリデイ・シーズン向けのスペシャルCDとして2021年12月3日にリリースし、ミュージック・ビデオもあわせて公開した。

ABBAは、2022年5月27日からロンドンのクイーン・エリザベス・オリンピック・パークにて、デジタル化されたABBAの4人が、10人編成のライヴ・バンドと共に新作を演奏する革新的コンサート“ABBA Voyage”の開催を発表しており、今回公開されたばかりのビデオでは、同コンサートで使われている“モーション・キャプチャー”の技術やその制作プロセスがフィーチャーされている。

<MV: ABBA「Little Things」>

このクリスマス・ソングの中でABBAは「サンタがもたらす喜び」「素敵な小さなものでいっぱいになったくつ下」「翼のある小さな妖精たち」について次のように歌っている。

**Little things / Like your sleepy smile
As the brand new day is dawning / It’s a lovely Christmas morning
小さなこと / あなたたちの眠たそうな笑顔のように
真新しい一日が明けて / それは素敵なクリスマスの朝**

NMEは、アルバム『Voyage』のレビューの中で、この曲「Little Things」について次のように解説。

「児童合唱団が加わる前から、病みつきになるほど甘く、キラキラとしたクリスマスソングだ。実のところ、アグネタとフリーダの美しく成熟した声の中にある痛切さがなければ、さらに感傷的に感じられただろう」

英国で発売1週間で20万4,000枚を売り上げたABBAの40年振りのフルアルバム『Voyage』は、全英1位を獲得すると同時に、アナログ盤は、今世紀最速セールスを記録している。

“ABBA Voyage”の10人編成のライヴ・バンドには、バンドメンバーの選定も依頼された元クラクソンズのジェイムズ・ライトンをはじめ、ABBAの大ファンを公言するリトル・ブーツことヴィクトリア・ヘスケスらの参加が決定しており、先月、このコンサートからの幻想的な公式予告編映像も公開された。

同じくABBA関連のニュースとして、イギリスのベテラン音楽ライター、DJ、音楽コンサルタントであるダリル・イースリーがホストを務める音楽ポッドキャスト「M Means Music」の最近エピソードでは、ABBAの1981年のアルバム『The Visitors』の歴史、背景、歌詞のテーマについて紐解かれている。

同ポッドキャストを構成する5つのM(モーメント、ミュージック、モダンアクト、メンバー、メモリー)を基に、ダリル・イースリーは、シングル・カットされた「One Of Us」、「When All Is Said And Done」、「Head Over Heels」、「The Visitors」をはじめ、隠れた名曲「Slipping Through My Fingers」など、アルバムの収録トラックを順に検証しながら、ABBAが1982年に非公式ながらも一時的に解散する前の最後のアルバムのストーリーを深く掘り下げている。

Written Tim Peacock

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