スウェーデンで初の女性首相が誕生した。北欧各国は男女格差の少ないことで知られる。スウェーデンの場合、国会議員のほぼ半分を女性が占めている
▼日本の女性国会議員の割合は衆院で約10％。雲泥の差がある。衆院選前、女性国会議員に立候補を阻む要因を聞いた調査では「政治は男性のもの」とする固定観念や家庭・子育てとの両立を挙げた議員が多かった
▼本紙の連載「女性力の現実」では、政治家を志す女性が周りから「早く結婚した方がいい」「女性は家庭」と言われた経験が描かれている。政治家は男性という意識は根強い
▼希望の持てるニュースがあった。群馬県榛東村議会は1日、産休明けの議員が議会の開会中でも休憩が取れるように規則を改正した。授乳やおむつ替えなどに充ててもらうことを想定している。議員活動と家庭生活の両立が期待できる
▼男性議員が育児休暇を取ってもいい。女性議員を増やすためには環境づくりが近道なのかもしれない。地方議会の踏み出した一歩が他議会へと広がり大きなうねりとなってほしい。
