「大きく輝かせてくれる」DeNAドラ1右腕に18番、三浦監督が“即決”した理由

DeNA新入団選手発表会見に出席した小園健太【写真:球団提供】

ドラフト1位小園が背番号18を継承「横浜の18は小園だと言ってもらえるように」

DeNAの新入団選手発表が3日に横浜市内のホテルで行われ、ドラフト1位の小園健太投手(市和歌山高)の背番号が「18」に決まった。三浦大輔監督が現役時代に付けていた“横浜ナンバー”を継承する。現役時代に通算172勝を挙げた指揮官は「18番を輝かせてくれる。それぐらい期待の持てる選手なので託しました」と期待を込めた。

最速152キロ右腕へエースナンバー。三浦監督は交渉権を獲得したドラフト日に、高校生ナンバー1右腕と評価されていた右腕への譲渡を“即決”したという。「ドラフト当日です。終わった後に(三原)代表とそういう話をしました。引退した時に横浜ナンバーという位置付けにしていただいて、そういう選手が現われたらと思っていた。そのタイミングだろうと。是非付けてもらおうと決めました」。仮契約した11月6日に小園本人に通達したという。

三浦監督は初の2桁10勝をマークした1997年オフに「46」から「18」に変わった。「僕は付けたかったですから。球団にお願いして、『ダメだ』と言われましたから。嬉しかったですね」。悲願の背番号変更だったという。1998年から6度の2桁勝利を記録し、絶対的なエースに成長した。「結果を残さないといけない。やらないといけない気持ちもあった。自分を成長させてくれた」と18番効果を語った。

指揮官の小園への期待は大きい。この日のユニホーム姿に三浦監督は「似合っているな~」と笑顔。18番の重圧については「ないですよ。そのプレッシャーに勝てなかったらプロじゃできない。より大きく小園が輝かせてくれると思う。ボールのスピードも速いですし、すごい変化球を投げてますからね」と語った。

小園は1年目の目標にはプロ初勝利、色紙には「勝利」と記した。「まだ全然見慣れないというか、不思議な感じです。横浜の18は小園だと言ってもらえるような活躍をしたい」。半永久欠番だった“横浜ナンバー”を飛躍のパワーに変える。(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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