新長崎駅ビルに新設「長崎マリオットホテル」 新築工事の安全を祈願

長崎マリオットホテルの外観イメージ。手前左は長崎駅の新幹線ホーム。右は新築する立体駐車場(JR九州提供)

 JR九州が2023年秋に開業予定の「新長崎駅ビル(仮称)」新築工事に伴う安全祈願祭が3日、長崎市尾上町の現地であった。同社と世界最大ホテルチェーンの米マリオット・インターナショナルは同日、新駅ビル内のホテルのブランド展開に関する契約に調印。名称を「長崎マリオットホテル」と発表した。来年秋の九州新幹線長崎ルート暫定開業を控え、長崎駅周辺の新しいまちづくりがさらに前進した。
 新駅ビルは、アミュプラザ長崎とJR九州ホテル長崎が入る既存の駅ビルと、長崎駅との間に建設。鉄骨造13階建て。敷地面積約1万8千平方メートル、延べ床面積約10万2千平方メートル。
 マリオット系で九州初進出となるホテルは7~13階(延べ床約2万平方メートル)。客室はスイートルームやバルコニー付きタイプなど約200室。このほか▽商業施設(1~5階、同約4万1千平方メートル)▽オフィス(5、6階、同約9千平方メートル)で構成。駐車場棟(7層8階、約900台収容)も新設する。

 安全祈願祭には、JR九州の青柳俊彦社長や田上富久市長ら25人が出席した。着工は今月15日。
 ホテルの契約調印式の後、青柳社長は「西九州新幹線の開業効果を高め、長崎経済に大きな弾みを付けたい」、マリオット・インターナショナル日本・グアム担当のカール・ハドソン代表は「長崎の存在を世界の多くの旅行者に知ってもらう機会になる」とそれぞれ述べた。


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