韓国紙「日本支配は自ら招いたこと...我々に責任がある」「責任転嫁は悲劇...文明国家になれない」

韓国で悪化する日本観について韓国紙が警鐘を鳴らしている。

未来韓国紙紙はホ・ファピョン前国会議員の約1万3千字に上る寄稿文『反日、反米、民族主義の考察….. 反日民族主義、未来を放棄し破局を招く』を掲載した。

参考記事:韓国の子供用教材で「旭日旗」騒動…太陽光の絵が問題視され全量廃棄へ 「太陽も描けなくなるのか?」韓国人

ホ前議員は「韓国で反日民族主義者たちは少女像をあちこちに、さらに米国にまで建てて徴用者像まで作っている」「日本の良いことや賞賛する文を書けば親日派とされ、親日人事名簿を作成・配布することを厭わない」とし、「摩擦を招きながら韓・米・日関係を悪化させている」と指摘した。

ホ前議員は、日本による「植民地近代化」論を主張した『反日種族主義』の作家らを「彼らは歯を剝きだして批判をしている」としつつ、「そして彼らは代表的な日本料理の寿司を食べて高級酒を楽しんで飲むという二重性を表わす」と批判した。

ホ前議員は、「反日から朝鮮の滅亡と日帝植民地支配に対する責任の問題をまず考えなければならない」とし、「この場合、私たちは正直でなければならない」と指摘。続けて「朝鮮が滅びるしかなかったのは、朝鮮王朝の病的な事大主義と鎖国、そして無能と腐敗、支配層の分裂と対立、そして貪欲と卑怯さ、性理学しか知らない儒学者たちの小児病的でドグマ的な意識構造が有・無形に作用し、亡国を自ら招いたのではないか?」と問う。

image

ホ前議員は「日本が朝鮮を捕獲したというより、朝鮮が自ら捕獲されたと言った方が正確だ」とし、「日本が朝鮮を捕獲したとすれば一次的責任の所在は日本側にあるが、自ら捕獲されたなれば責任の所在は朝鮮側にあることが論理的帰結だ」と主張した。

そして、帝国主義の時代であった当時に「日本が最も近く、脆弱な朝鮮を獲物として選んだということは十分に予測できた状況であったにもかかわらず、朝鮮王室と支配層は当時の国際情勢を読み、積極的に対処しながら強くなる道を行くどころか耳を塞いで目を閉じたまま歩き回ることに余念がなかったし、人々は世界がどのように回っていたのかも知ることができない無知の状態に置かれていたため、日本には容易な餌感でしかなかった」と説いた。

続けてホ前議員は「今日、反日民族主義が持つ最大の弱点は、民族的責任を免れたまま、朝鮮の亡国と日本帝国植民地支配の責任を日本と親日の人士たちで覆い隠す卑怯さだ」とし、「こうなると歴史的教訓は役に立たなくなり、和解は難しくなり、民族内部の葛藤も解消されにくい。亡国の教訓を忘れない時、同じ過ちを繰り返さないようになるが、責任を転嫁・回避し、教訓を忘却するとき、より大きな不運と悲劇をもたらすというのが人類の教訓だ」と述べている。

そして、「今、私たちが直面している現実がこれと同じではないだろうか?」とし、「人間の人生において個人が劣等感や強迫観念に囚われれば大きく成長しにくいように、国家も劣等感や強迫観念から抜け出せないと先進国となり文明国家になることは難しい」と伝えている。

ホ前議員は現在の日本について「今、日本は1945年以前の軍国主義の日本ではなく、アジア・太平洋時代における、米国の第一の同盟国として世界平和と人類の繁栄を共に図っていく韓国の最も近くにある先進国だ」と強調している。

ホ前議員はまた、ノーベル経済学受賞者サイモン・クズネツ(1901-1985)が提示した先進国と後進国分類モデルを紹介し、1世紀で後進国から先進国に到達した日本と、同じく1世紀で先進国から後進国になったアルゼンチンの例を挙げ、「成功した大韓民国は日本モデルに近いが、今のように反日、反米、民族主義にこだわり、主体社会主義国家、平等主義国家建設を目指する従北左派勢力が大韓民国を完全に掌握すれば、第2のアルゼンチンに墜落するのは時間の問題である」と指摘した。

ホ・ファピョン前議員(84)は1980年代に全斗煥政権で政務首席秘書官を務めた。元軍人(准将)であり全斗煥元大統領の最側近の一人として支えた人物だ。

参考記事:韓国左派紙「植民地歴史紛争は日韓が世界で唯一…他は静か」「国際法は列強主導…韓国は孤立する可能性」

参考記事:韓国紙「反日感情は理性的論理ではなくシャーマニズム」「他の植民地経験国と全く異なる属性」

参考記事:韓国紙「戦争犯罪認めない日本は常識以下」「反省しない者は天が殺す」

© 合同会社WTS研究所