西川、大田ら“放出”の日ハムは残り「8」…パ各球団の支配下登録枠はどうなった?

日本ハムから自由契約となった大田泰示、西川遥輝、秋吉亮(左から)【写真:石川加奈子】

オリックスの外国人は途中加入のバルガスとラベロだけに

2日にNPBから公示された12球団の契約保留選手名簿。これは各球団が来季の契約を結ぶ予定で保留権を持つ選手の名簿となる。ここから外れた選手は自由契約選手として公示され、他球団と移籍交渉を行うことが可能になる。

では、保留者名簿と自由契約選手が発表になった現時点で、各球団の支配下選手枠がどの程度埋まり、いくつ空けているのだろうか。今後の補強方針を読み解く上で不可欠な数字だ。ここではパ・リーグ6球団の現況を見てみたい。

今季リーグ制覇を果たしたオリックスは、保留選手名簿に55人を残した。ドラフトでは椋木蓮投手(東北福祉大)ら7人を支配下で指名しており、合計62人。外国人は今季途中入団のラベロとバルガスだけが残り、現時点で発表された新加入の外国人選手はいない。今後の動向に注目だ。

2位のロッテは保留選手名簿に57人を記載。ドラフトでは1位の松川虎生捕手(市和歌山高)ら5人を指名した。計62選手が決まっている。名簿に名を連ねた外国人選手はブランドン・レアード内野手、レオネス・マーティン外野手、エンニー・ロメロ投手の3人で、すでに再契約合意が発表されている。

楽天は保留選手名簿に57選手が記載され、ドラフトでは吉野創士外野手(昌平高)ら7人を指名。現時点で64人の枠が埋まっている。外国人はアラン・ブセニッツ投手と宋家豪投手の2人を残し、残る枠は6人となっている。

ドラフトで9選手指名の日本ハムにもまだ8枠の空き

8年ぶりのBクラスとなる4位に沈んだソフトバンクはパ・リーグで最多の59選手を保留者名簿に残した。ドラフトで風間球打投手(ノースアジア大明桜)ら5選手を指名しており、現状で支配下登録枠は64選手まで枠が埋まっている。外国人ではカーター・スチュワート・ジュニア投手、リバン・モイネロ投手、ジュリスベル・グラシアル内野手とアルフレド・デスパイネ外野手を残している。

新庄剛志新監督を迎える日本ハムで保留者名簿に記載されたのは53選手。ドラフトでは達孝太投手(天理)ら、12球団で最多となる9選手を指名した。外国人ではブライアン・ロドリゲス投手が名簿に名を連ね、新たにレナート・ヌニエス内野手の加入が決定。現状の支配下登録選手は63選手で、残り7枠の余裕がある。

再建への強い意志が伺えるのが最下位に沈んだ西武だ。名簿に残した選手はパ最少の52人。ドラフトで指名した隅田知一郎(西日本工大)ら6人、加入が決まったブライアン・オグレイディ外野手、ディートリック・エンス投手と合わせて60人が埋まる。今季在籍した外国人選手はシーズン中に退団したメヒアを含め全5選手が自由契約に。パ・リーグで最も多い残る10の選手枠をどう使うのか注目される。

各球団、空いている選手枠を7月末の選手獲得期限に向けて埋めていく作業が待つ。外国人やFA選手獲得といった補強や、育成選手の支配下昇格などがその手段だ。(Full-Count編集部)

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