【チャンピオンズC/穴馬アナライズ-後編】連敗中も条件好転で巻き返し 波乱を呼ぶ“左回り巧者”

前編」ではチャンピオンズカップにおける過去10年(7年)のデータ・傾向から、白毛馬ソダシのダート初参戦に疑問を投げかけたが、「後編」では実績馬から巻き返しの余地がある穴馬3頭を取り上げる。

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■カジノフォンテン

今年初戦の川崎記念、春のかしわ記念と、地方GIで中央勢を撃破した船橋の雄。その後は大井の帝王賞、前走は金沢のJBCクラシックに挑んだものの10着、6着と掲示板を外す競馬が続いている。勢いを失った印象があるものの、帝王賞は人気を背負っていただけあって、ダノンファラオに終始プレッシャーをかけられる厳しい展開。それに道中はややオーバーペースだったこともあり、直線では余力が残っていなかった。

JBCクラシックは休み明けに加え、金沢は地元・船橋と逆の右回りコース。冒頭で挙げたGI2勝は左回りコースで、サウスポーの同馬にとってマッチしないコースだったと言える。いずれも敗因ははっきりとしており、評価を下げる必要はない。

2連敗で人気落ちの今回、道中のマークが薄くなるのは必至。久々を叩かれて気配は良化しており、得意の左回りコースになるのも買い材料だ。ミルコ・デムーロへの手替わりも、同騎手は過去7度のチャンピオンズCで2勝を挙げているだけにマイナス材料にはならないはず。前々から渋太く粘り込み、波乱を巻き起こす。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。会心の的中はキセキが制した2017年菊花賞の3連単55万9700円。

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