【チャンピオンズC/穴馬アナライズ-後編】ガラリ一変が漂う“実績馬” 人気落ちでも買い材料はズラリ

前編」ではチャンピオンズカップにおける過去10年(7年)のデータ・傾向から、白毛馬ソダシのダート初参戦に疑問を投げかけたが、「後編」では実績馬から巻き返しの余地がある穴馬3頭を取り上げる。

◆【チャンピオンズカップ2021予想/穴馬アナライズ-前編】ソダシの“二刀流”に辛口評価 狙いは人気落ちの実績馬

■カフェファラオ

2015年の米三冠馬・アメリカンファラオを父に持つ同馬。3歳時は惜しくもGIに手が届かなかったものの、今年2月のフェブラリーSで強豪を打ち破り、待望のGIウイナーの仲間入りを果たした。前走はローカルのハンデ戦・函館記念。カフェファラオにとって初芝、さらにトップハンデの58.5キロと決して楽な条件ではない中で1番手の支持を集めたものの、直線で伸びあぐねて9着に敗れている。揉まれ弱い面もあるだけに、最内1枠発走も厳しかったか。

2走前のかしわ記念でも1番人気5着と人気を裏切っているが、これは地方の深いダートが合わなかったため。近2走はいずれも力を出し切っておらず、連敗しているが情状酌量の余地は十分にある。

今回はレースで初めてブリンカーを着用。前述したとおり周りに馬がいると気にしてしまうところがあり、ここでガラリ一変の可能性を秘める。さらに今回は大外枠を引いたが、のびのび走れるためこれも好走を後押しになる。春のダートチャンピオンが逆襲するための材料は揃った。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。会心の的中はキセキが制した2017年菊花賞の3連単55万9700円。

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