舞台仕様の演技力でも観客を魅了しそうな鈴木亮平

女優の天海祐希と俳優の鈴木亮平がダブル主演する舞台「広島ジャンゴ2022」が2022年4~5月、東京と大阪で上演されることが決定した。東京公演は2022年4月5日~30日、Bunkamuraシアターコクーンで。

各メディアによると、同舞台は公益財団法人広島市文化財団による「演劇引力廣島」プロジェクトの一環で、劇作家・演出家の蓬莱竜太氏が広島の劇作家と共作し2017年に初演された作品。

人間の価値観や限られた社会での常識、世間体、シングルマザーなど、現代に通ずる様々な不条理を問いかけている。今回は、よりエンターテインメント性を高めた2022版として、蓬莱氏が脚本をリニューアルし、新たな演出で立ち上げるという。

舞台は現代の広島の牡蠣工場。周囲に合わせることをしないシングルマザーのパートタイマー山本(天海)に、シフト担当の木村(鈴木)は手を焼く日々。

ある日、木村が目覚めると、そこはワンマンな町長が牛耳る西部の町「ヒロシマ」。山本は子連れガンマンの「ジャンゴ」として現れ、木村はなぜかジャンゴの愛馬「ディカプリオ」となり、町の騒動に巻き込まれていく姿を描く。

鈴木は「感動をお客様にしっかり伝えられるよう、全力で作品に挑みます」とコメントしている。

「このところ数々の映像作品で活躍している鈴木だが、17年ごろまでには年に1本ほどのペースで舞台に出演。作品が立て込んでいたため3年ぶりの舞台出演となったが、舞台経験豊富な天海と絶妙なコンビネーションを見せて観客を魅了してくれるだろう」(芸能記者)

鈴木は11月30日に各賞が発表された映画賞「第46回報知映画賞」にて、「孤狼の血 LEVEL2」(白石和彌監督)で凶悪なヤクザを怪演したことが評価され助演男優賞を受賞した。

本年度の映画賞を総なめにして舞台に臨むことになるかもしれない。

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