鷹・甲斐野央は200万円減の3600万円でサイン 右肘手術から復帰し「褒めてあげたい」

契約更改交渉に臨んだソフトバンク・リチャード【写真:代表撮影】

オフは守護神の森とともに宮崎県で自主トレを行う予定

ソフトバンクの甲斐野央投手が4日、本拠地PayPayドーム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、200万円減の年俸3600万円でサインをした。(金額は推定)

昨年12月に右肘を手術した甲斐野央は苦しいリハビリを経て、五輪によるシーズン中断直前の7月14日に1軍復帰。復帰登板は8月15日までずれ込んだが、後半戦だけで22試合に投げて防御率4.35、0勝2敗、4ホールド1セーブの成績を残した。交渉を終えた右腕は「満足はしていないが、リハビリを経て1軍で22試合も投げさせてもらえた。よく頑張ったと思うし、自分を褒めてあげたいと思う」と今季を振り返った。

肘への負担を考慮してテークバックを小さくした投球フォームに変えたが「投球においてはまだまだヘタクソですが、まだまだ成長できるとも思う。25歳の自覚をもって、一番は自分のためにもっと成長していきたい」という。 藤本博史監督が投手陣の役割のシャッフルを示唆し、多くの投手が「先発ローテ入りを目指す」と口にする中、甲斐野は「中継ぎでやって勝ちパターンで投げられるように」と宣言。ルーキーイヤーに次ぐ50試合登板を目標に掲げた。

このオフは宮崎で守護神の森唯斗投手らと自主トレ予定。「来年ここで会見する際にはもっともっと笑顔になれるように、自分のため、チームのため、ファンのために頑張りたい」と決意を語っていた。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

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