「明日はFW勝負になる」(小林) 早明戦前日練習レポート

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晴れわたった空の下、関東大学対抗戦(対抗戦)最終節・明大戦を明日に控えた早大は、慣れ親しんだ上井草グラウンドで早明戦前最後の練習を行った。グラウンドには例年通り『緊張』と『明治』の文字に加え、『規律』、『要求』、『反応』の言葉が並ぶ。今試合は欠場するCTB長田智希主将(スポ4=大阪・東海大仰星)も見守る中、練習前に全部員で円になり、メンバーが一人ずつ決意表明を行った。その後選手たちは押し込みタックルやユニット練習をこなし、2時間ほどで練習は終了。華の早明戦に向けて気持ちを高めた。

メンバーによる決意表明

早明戦は今年で97回目を迎える。通算成績は早大の54勝40敗2分。近年の成績を振り返ると、ここ10年の試合は互いに5勝5敗と、実力はまさに拮抗(きっこう)している。本日行われた慶大と帝京大の対戦により、帝京大が全勝優勝を決めた。現在対抗戦3位の早大の勝ち点は24、対する2位明大の勝ち点は26。早大が対抗戦2位をつかむためには、勝利が絶対条件だ。すでに開幕している全国大学選手権(選手権)を有利に戦うため、まずはこの試合で勝ちにいく。

明日の試合は東京・秩父宮ラグビー場で、14時にキックオフ。長い歴史を持つ大舞台に胸を高鳴らせながら、赤黒戦士たちは秩父宮に姿を現す。

(記事 内海日和、写真 横澤輝)

新たに掲げられた『規律』、『要求』、『反応』の文字

CTB長田智希主将(スポ4=大阪・東海大仰星)

――今日の練習をどのような気持ちで見ていましたか

僕が出ないと決まってから、メンバーが迷いなく試合に迎えるようにという気持ちで見ていました。

――早慶戦が終わってからどのようなことにフォーカスして練習してきましたか

まずは早慶戦で出た課題、例えば後半のディフェンスのところだったり、FWはモールだったりをクリアにするというところを準備してきました。

――逆に早慶戦ではどのようなところが収穫でしたか

収穫は、課題が出たところだと思います。課題が出ればそこを次に生かせるので。早慶戦でも自分たちが成長できるポイントが見つかったのが収穫でした。

――長田選手は欠場となりますが、メンバーにどのようなことを期待していますか

この試合のテーマが『BATTLE』で、これは僕が決めたのですが、早明戦というところでいろいろな気持ちもあるだろうし、気になることもあるだろうけど、まず明治相手に一人一人が戦うこと。そこを期待したいです。

――早明戦ではどこがカギになると思いますか

接点、コンタクトやブレイクダウンのところで戦うというところが重要だと思いますし、システムなどはいろいろありますが、まずそこで前に出続ける、それができれば必ず良い結果が待っていると思います。

――早慶戦から新たに『規律』『要求』『反応』の文字を掲げていますが、その意図は何でしょうか

早慶戦からの反省で、チームをまとめたりこれから戦っていくうえで何が必要かをリーダー陣で考えた時に、3つのキーワードが出ました。より明確に何を意識するかが分かったほうが良いと思ったので、あの文字を貼ろうと決めました。『規律』についてはグラウンド外の細かいところ、グラウンドをきれいにする、物を大切にするという部分。『要求』は、グラウンドでの練習のミスなどを周りに対して指摘し、要求し合うことでチームを一つにしていきたいという部分。『反応』はそれにつながるのですが、誰かの言葉に対してしっかり反応して、チームを一つにしようという意味を込めています。

プロップ小林賢太(スポ4=東福岡)

――今はどのような気持ちですか

緊張していますね。

――4年目の早明戦ですが、どのように感じていますか

ゲームキャプテンになったということもありますし、自分にとっては最後の早明戦です。自分が早稲田を目指した理由が早明戦なので、そこに抱く思いは強いです。

――長田主将がピッチにいない分、副将としてどのようなところを意識していますか

うまくまとめようとは思っていません。明治はFW陣を強みに出してくると思うので、自分たちがどれだけ戦えるか、僕自身がフロントローとしてスクラムやセットプレーで、どれだけ戦えるかが本当に勝負のカギを握っていると思います。うまくまとめるというよりは、自分のプレーにフォーカスすることが、チームを一つにすることにつながると思っています。

――早慶戦で圧力を受けていたモールはどのように改善されましたか

早慶戦の時は、モールに関して意思統一ができていませんでした。そこは早慶戦で気づかされたので、ポジティブに今は捉えて、練習できています。

――明日一番頑張りたいところはどこでしょうか

やはりスクラムですね。一番自分が体を張れる場所だと思うので。

――明日への意気込みを教えてください

先ほどもお話したように、明日はFW勝負になると思います。チームとして今年1年間コンタクトの部分にこだわってやってきたので、そこで勝てれば必ず勝てると思います。そこで勝負して、必ず勝ちます!

FB河瀬諒介(スポ4=大阪・東海大仰星)

――早慶戦からの期間は、どのような練習をしてきましたか

モールの確認や、ディフェンスでのチームの意思統一についてはミーティングと練習をしっかりやってきました。

――早明戦ではどのようなプレーを見せたいですか

ボールキャリーに注目してほしいです。自分がボールを持って前に出るというプレーをしたいと考えています。

――長田主将が欠場のなか、意識するところはありますか

アタックリーダー、ディフェンスリーダーは決めているので、そのリーダーたちとコミュニケーションをしっかりとって、チームをまとめていければと考えています。

――河瀬選手はどのような役割を担っているのですか

自分は相良(フランカー相良昌彦、社3=東京・早実)と2人で、ブレイクダウンのリーダーをやっています。なので、そこでもしっかりとコミュニケーションをとりたいと思っています。

――早明戦への意気込みをお願いします

キャプテンが不在というなかで、自分たちがどれだけやれるかが試されると思っています。4年生として、チームを引っ張っていきたいです。