インカレ直前特集『強い早稲田』第1回 田端夏海×利川晴菜×松崎玲那

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今回登場するのは、フレッシュな1年生3人組。F田端夏海(スポ1=三重・津西)、G利川晴菜(文構1=埼玉・早大本庄)。C松崎玲那(社1=愛知・桜花学園)の3人が、早稲田大学女子バスケットボール部に入部してから、早7カ月。全日本大学選手権(インカレ)を控えた今、3人は何を思うのか。1年生らしいフレッシュなプレーでチームを鼓舞する3人の、胸に秘めた思いをうかがった。

※この取材は11月19日に行われたものです。

左隣の人を紹介してください!

利川

――他己紹介をしてください

松崎 利川晴菜さんです。普段は気さくで話しかけやすくて、細かいところにも気がつくすごく良い子です。プレー中は脚力を生かしたスピードのあるプレーで、ドライブをします。それを逆手にとって、最近はスリーポイントも決めてくれるので、味方だととてもうれしいと思うプレーヤーです。

利川 うれし〜い!

一同 (笑)。

利川 田端夏海さんです。バスケをやっている時はポーカーフェイスであまり感情を出すタイプではありませんが、バスケを離れると良く笑います。とてもマイペースです。練習前によく甘いものを食べていて、それを食べている時の夏海がとても幸せそうで、ほほえましいです。

松崎 いろいろなやつ食べてるよね。練習前に気持ち悪くならないのかな。

利川 いつも違うよね。

田端 気持ち悪くはなりません!

――それでは、田端さんが松崎さんのことを紹介してください

田端 えっと。玲那の苗字なんだっけ?

松崎 嘘でしょ(笑)!

田端 だって苗字で呼ぶことないもん。

一同 (笑)。

田端 松崎玲那さんです。プレー中はセンターとして、とてもパワフルなプレーで点を取ってくれたり、リバウンドも取ってくれたりするので、シュートが打ちやすいです。頼れるセンターです。K-P O Pが好きで、練習前も踊っていたりします。韓国の話をしている時にはウキウキしていて、楽しそうです。

――特に仲の良い先輩や同期はいらっしゃいますか

松崎 私は4年生から「おっ同期!」と言われるくらい仲良くしてもらってますね(笑)。貫禄があると言われます。

利川 自分は3年生のトレーナーのナギさん(堀江くるみ、スポ3=静岡・沼津東)とよくしゃべっていると思います。最初の方はけケガも多くかったので気にかけてくれましたし、気さくに話しかけてくれるので、とてもお世話になっている先輩です。

田端 私は1年生の江頭璃梨さんとよくしゃべります。寮も一緒で、帰り道も一緒なのでいろいろな話をします。とても明るくてポジティブ思考なので、沈んだ時も支えてもらっています。

――高校と大学の違いを感じた場面はありますか

利川 自分の高校もあまり上下関係はなかったのですが、大学に入ってからも上下関係は全くないですし、最初に見学させてもらった時も、誰が何年生なのかわからないくらい先輩たちの仲が良かったことが印象的でした。だからこそ今も先輩たちと話しやすいです。また、高校の時は言われたことをやっていましたが、大学では自分たちで考えてやることが増えたので、そこは変わったと思います。練習に入る前に気をつけることなどを自分たちで発信して、確認しながらやっていくので、そこは自分達で考えてできていると思いますね。

松崎 同じですね。自分の高校もそこまで上下関係はなかったのですが、早稲田は私生活の面でもプレー面でもなんでも言い合えると思います。試合の動画を振り返った時に「こうしてほしい」という要望があれば、あとからLINEなどで連絡して伝えられます。逆に先輩たちから「どう思う?」と聞いてくださることもあるので、とても意見を言いやすい環境だと思います。

――体格や質の違いを感じることはありますか

利川 めちゃめちゃ感じます。高校はあまり強くなかったので、体格もそうですし練習の質も高いので「頑張らなくちゃ」と思います。

――自分の強みは何だと思っていますか

田端 自分はドライブが得意です。もっともっと自分から積極的にリングに向かっていって、スピードを上げたり、緩急をつけられるようにしたりして、点を決めきってチームを盛り上げられるようになりたいと思います。

利川 私は脚力には自信があるので、スピードを活かして味方がディフェンスリバウンドを取った瞬間に走り出して、それを点につなげられるようになりたいです。また、スリーポイントの確率を上げて、試合に出た時にはどんな時でもパスをもらったら、打って決められるようにしたいです。

松崎 自分の強みはゴール下での体を張ったプレーだと思っています。先ほどの他己紹介でも褒めてもらったように、そこは継続していきたいです。高校の同期に留学生がいて、3年間バチバチでやってきたので他大学の留学生にも負けないようにしていきたいと思っています。

早稲田でバスケを続けた理由

松崎

――大学でバスケを続けようと思った理由は何でしょうか

松崎 高校は全国的にも有名なところにいたのですが、ケガなどが多く、あまり試合に出られませんでした。その時にとても悔しかったので、大学ではもっと活躍したいと思って続けることにしました。

利川 私は附属校にいたので高校の時から大学に入れることは決まっていて、その中でバスケを続けるという選択肢は、当初あまりありませんでした。しかし、高校2年生の時に、早稲田のリーグ戦を見に行って、早稲田の雰囲気も良かったですし、自分たちで盛り上げてやっている姿やプレーのレベルの高さを見て「ここに入りたい」と思うようになりました。最終的には顧問だったOGの藤生さん(藤生喜代美前監督、平25スポ卒=福井・足羽)に後押しされて入部を決めました。

田端 自分は大学を選ぶ時に顧問の先生と話していて、自分が引退した時から「大学のもっと高いレベルでバスケをやったらどう?」ということはずっと言ってくださっていました。早稲田がいいと思った理由は晴菜と一緒で、遠いので生で試合を見たことはなかったのですが、早稲田の自主性や仲の良さに惹かれて、高いレベルでバスケを続けたいと思って早稲田を選びましたね。

松崎 高校の先輩が何人かいて、そこで自主性や上下関係のない仲の良さについて聞いて「ここで一緒にバスケがしたい」と思い、早稲田を選びました。

――実際に入部してみてどのような印象を抱きましたか

利川 本当にイメージしていた通りで、仲の良い感じもそのままでした。

松崎 初日から先輩たちが声を掛けてくれて、溶け込みやすかったですね。

――思っていたよりも辛かったという側面はないのでしょうか

利川 最初の方はわからないことが多くて、練習についていくのに必死という状態でした。辛いと思うよりも、必死についていかなければいけないと思いましたし、このレベルまで自分もいけるように頑張らなくちゃいけないと思いましたね。

「まだまだやれる」(松崎)

田端

――入学してからここまで、個人として振り返っていかがですか

松崎 まだまだやれるかなという気持ちはあります。大学に入ってから高校の時よりもケガが減りました。大学に入ってすぐに捻挫をしてしまった時に、先ほどの話にも出た学生トレーナーの堀江さんにちゃんとみてもらってから、ケガが減ったのでそこは良かったです。しかし、大学で頑張りたいと思って入学しましたが、これまでプレータイムも多いわけではありません。自分に足りないところが多くあるからだということは自覚しているので、インカレに向けてそこを修正して、もっと使ってもらえるようにしたいです。

――やはりトレーナーさんに見てもらうとケガが減るのでしょうか

松崎 高校の時もつきっきりで見てもらったことはありませんでした。しかし、大学に入ってからは練習の間もつきっきりで診てもらって、メニューも考えてもらえて、ここが足りないからこれを増やすというように細かいところまでやってもらえたからこそ、ケガが減ったと思います。

――お二人は今シーズンここまで、個人として振り返っていかがですか

田端 自分もまだまだだと思っています。自分もまだ今はついていくのに必死で、先ほど言ったようなドライブなどで、ためらってしまうシーンもあります。自分のプレーをもっと出したら、いろいろ先輩たちも(アドバイスを)言ってくれるので、もっと積極的にやっていきたいと思います。

利川 自分もまだまだだと思っています。入学当初に比べれば、できるようになったことも増えました。しかし、試合に出させてもらった時に「ミスしないようにしなくちゃ」という考えがまだ頭の中にあるので、もっと自分がやりたいプレーや得意なプレーを思いっきりできるようにしたいです。インカレまでなど関係なしに、ここからまだ3年あるので、どんどん自分の良いところを出していって、プレータイムなどを伸ばしていければいいかなと思います。

――自分が今一番課題としていることは何でしょうか

利川 自分はディフェンスかなと思います。オフェンスなども考えたらキリがないですが、特にディフェンスは気合でついていけるところもあるので、しっかり足を使って簡単に抜かれないディフェンスをもっと頑張りたいと思いますね。また、どんな時でも強い気持ちを持てるようにしたいです。自分が沈んだ時に先輩たちが声を掛けてくれるのですが、そのようなことを自分が来年後輩入ってきてからできるようにするには、自分が強い気持ちを持たなければいけないと思います。だからこそ、しっかりと強い気持ちを持っていられるようにしたいです。

田端 自分はディフェンスとドライブ後のシュート精度をあげることです。ディフェンスは1対1で守ることもそうですが、チームでカバーし合って守るのが早稲田のディフェンスです。もちろん1対1を抜かれないようにしますし、今は自分のことでいっぱいいっぱいですが、もっと自分もカバーして気を利かせてディフェンスできるようにしたいです。また、シュートのところはせっかくドライブで抜けてレイアップにいけても外すことがあるので、そこをしっかり決めたいです。そうすれば、次は相手が警戒して外のシュートのチャンスも増えると思うので、そこの精度も上げていきたいと思います。

松崎 いっぱいあるのですが、最近よく言われているのはボックスアウトと、声が通らないことです。ボックスアウトをしなければ相手にボールを取られて、セカンドチャンスを与えてしまいオフェンスの回数も増えてしまいます。それは、こちらにとって大きなダメージにもなると思います。リバウンドはセンターの仕事なので、ボックスアウトをしっかりして、ボールを取り切ってマイボールにするというところの詰めが甘いので、しっかりできるようにしなければいけないと思いますね。

――松崎選手の声が通っていないと、他のお二人は感じられますか

利川 声は出しているんですよ。でも、通りづらい声なので、いつもコーチに「出しなさい」と言われています。声を出していないわけではありません!

――逆にどなたの声が一番良く聞こえるのでしょうか

利川&田端 レンさん(F今井美沙樹、商3=山梨・富士学苑)?

利川 試合中も一番後ろを守ってくれていて、自分がフォワードとして上を守っていてスクリーンがきたら、「いるよいるよ」と言ってくれます。そのような声掛けなども含めて、ずっと声を出しているという印象です。

「思いきりよくプレーしたい」(田端)

――インカレのキーマンとなる選手はどなただと思われますか

利川 私はメルさん(G神山夢来、スポ3=埼玉栄)です。プレーの面でスリーポイントの確率も高いですし、ドライブも強いです。また、キャプテンとして周りに気を配っています。どんな時にも声掛けを欠かさないし、チームの流れが良い時も悪い時も声を掛けてくれることは、チームにとってとても大きいことだと思います。

田端 自分はユウさん(C大原咲織、スポ4=東京成徳大)です。ゴール下でディフェンスの時も声を出し続けてくれて、リバウンドでも体を張っています。リーグの時も、リバウンドだけではなく、下に落ちたルーズボールにもフォワード陣やガード陣と同じくらい飛び込んでいました。そのようなところで泥くさく頑張ってくれる存在が、チームを盛り上げてくれると思います。また、ゴール下での得点力もありますし、スリーも入るのでユウさんがキーマンだと思いますね。

松崎 自分はレンさん(今井)だと思います。レンさんは4番ポジションで中もやりますし、ユウさんにディフェンスが寄った時にはスリーを打つので、プレーのバランスをとっている選手だと思います。また、先ほど声が通るという話もしていましたが、ディフェンスの時は声を出してくれるというところで、スコアに残らないプレーも強い選手だと思うので、キーマンだと思います。

――最後にインカレに向けて、意気込みを教えてください

松崎 1年生なので、フレッシュマンとして元気よくやりたいと思っています。自分が求められていることや強みとして上げていたところを頑張っていきたいです。

利川 インカレでは自分にできることを全力でやりたいです。チームにとってポジティブな声を出し続けることもそうですし、コートに立っていてもいなくても、今まで自分が言われてきたことや、やってきたことを全て出し続けられるようにやっていきたいです。

田端 思いきりよくプレーしたいです。自分も声が小さいとよく言われるので、もっと盛り上げられるような声出しやコートの中で流れが悪い時にもベンチから盛り上げたいです。また、先ほども少し言いましたが、ルーズボールなどボールへの執着心など、当たり前のところから頑張れるようにしたいです。

――ありがとうございました!

(取材・編集 内海日和、冷水睦実)

上から松崎「強く!」、田端「努力の継続」、利川「できることを全力で」。

◆田端夏海(たばた・なつみ)(※写真右)

2002(平14)年6月8日生まれ。166センチ。三重・津西高出身。スポーツ科学部1年。コートネームはセル。練習前に甘いものを食べている時の顔が、幸せそうだと表される田端選手。どら焼きなど、いつも練習前には違うものを食べているそうです!

◆利川晴菜(としかわ・はるな)(※写真中央)

2002(平14)年4月30日生まれ。164センチ。埼玉・早大本庄高出身。文化構想学部1年。コートネームはシャン。高校時代の顧問はOGで元監督の藤生喜代美氏だという利川選手。高校時代に見て憧れた早稲田のバスケットを体現できるよう、全力を尽くします!

◆松崎玲那(まつざき・れな)

2002(平14)年5月10日生まれ。178センチ。愛知・桜花学園高出身。社会科学部1年。コートネームはルク。練習前にはK-POPを踊っていることもあるという松崎選手。Dynamiteを踊っていた姿が利川選手に目撃されていたのだとか!