宮城県の小型漁船が漂着 震災で流されたか 散歩中の住民が発見 沖縄・国頭村

 【国頭】宮城県の小型漁船が沖縄県国頭村安田の海岸に漂着している。10月下旬に付近を散歩していた地域住民が発見した。2011年3月の東日本大震災の津波にさらわれ、長期間漂流していた可能性がある。
 船体には漁船の登録番号の記載があり、宮城県であることを識別する「MG」の文字があった。県北部農林水産振興センターは宮城県の関係機関などに問い合わせ、所有者を特定した。今後本人と連絡を取り合い対応を検討するという。
 安田区の上地哲区長(71)によると、軽石と共に砂浜に漂着していたという。「まさか東北から流れてくるとは思わなかった。持ち主が分かって良かった」と話した。船は現在も付近で保管されている。
 (長嶺晃太朗)

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