給食甲子園で全国3位 大村市中学校センター 献立やSDGsの視点評価

特別賞に輝いた献立を担当した佐田さん(手前右から3人目)と岩永さん(同2人目)=大村市学校給食センター

 地場産品を使ったおいしい学校給食日本一を選ぶ「第16回全国学校給食甲子園」で長崎県大村市中学校給食センターの献立が3位に当たる「21世紀構想研究会特別賞」に輝いた。4日、オンラインで表彰式があった。
 全国から1355件の応募があり、書類選考でベスト12を決定。その中から優勝や準優勝、特別賞などを選んだ。同センターは昨年もベスト12入りした。
 同センターの今年の献立は、中学生が育てたバジルをソースに使った「玖島バジルトマトソースのミートローフ」や、大村産の黒米をほんのりピンク色に炊き上げ、県産キビの黄色で彩りよく仕上げた「青菜シラス黒米きびごはん」など5品。
 4日、森園町の学校給食センターに職員ら約20人が集まり、表彰式を見守った。特別賞の受賞が発表されると歓声が上がり、担当した栄養教諭の佐田マキさん(48)と調理員の岩永慎也さん(33)を祝福した。
 講評では1日の提供数が3150食という大規模センターでありながらも献立内容にこだわり、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の視点も食育に取り入れていることなどが評価された。佐田さんは「生徒や学校、地域の多くの人たちのおかげ。これからも給食センターと地域、学校をつなげられる給食を作っていきたい」と喜びを語った。
 このほか岩永さんは調理員特別賞、佐田さんは同時開催の食育授業コンテストで優秀賞にも選ばれた。

特別賞に選ばれた大村市中学校給食センターの献立(同センター提供)

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