津田寛治 映画『吾輩は猫である!』で、実は昔やんちゃだった中年男性を演じる!

日本のトップアクション女優・武田梨奈、新人女優・黒田百音、注目の若手女優・芋生悠、そして邦画界に欠かせない実力派俳優・津田寛治が豪華共演する映画『吾輩は猫である!』。

12月3日からヒューマントラストシネマ渋谷などで上映される。

ジェイタメ編集部では、窮地に陥った中年男性・行方(ナメカタ)役を演じた俳優の津田寛治に映画の見どころなど話を聞いた。

――津田さんの役どころを教えてください

行方 (ナメカタ)という自動車整備の男の役で、元々はやくざまがいの仕事をしてたが、ある時から自動車整備の仕事を始めたんだけど、このコロナ禍で工場も閉めることになり、しょうがなく元のやくざまがいの仕事のアルバイトを始めたという役どころです。

――この映画見どころは?

やっぱりアクションですね! 武田梨奈さんが国際的なアクション女優ですから。女性陣のアクションが本当に素晴らしいです・・あと、周りにいるおじさんチンピラのアクションもそれなりに頑張ってるんで(笑)。アクション総指揮の柴原さんのアクションのつけ方が本当に素晴らしくて、武田さんにつけるアクションと僕につけるアクションときっちり分けてて、僕のはやっぱりストリートファイト的なちょっと泥臭いアクションなんですよ、武田さんとか芋生さんは格闘家っぽいアクションなんですよ。黒田さんのパルクールとスケボーも凄かったですね!そこも見どころですよ。

――55歳にして本格アクションに挑戦ということですが・・

やっぱり柴原さんがその辺も考慮して付けてくれたんで、やり易かったですね! 同い年なのですごくシンパシーを感じるようなアクションのつけ方をしてもらったので。

もちろん始める前は柴原さんのアクションスタジオに行ってみんなでトレーニングは何日かやりましたね。自己採点すると70点ぐらい行けたと思います(笑)。で、僕がやってたパートというのが猫の主幹なんですよ!まぁ猫ちゃんにカメラ持ってもらって、やるワケにはいかないので、猫ちゃんを抱えている僕が猫ちゃんカメラをやるんですよ!だからカメラマン的な要素がすごく多くて・・ go-puro持って奮闘しました。

――白猫の「もっちー」ちゃんとの共演について

ほぼほぼ一緒だったので、やっぱり情はうつりますよね。大人しくて良い子だったですよ! 実はこの子の前に別の猫ちゃんで撮影してたんですけど、その子はちょっと臆病で音とかに反応しちゃって、で、もっちーに変わったんです。

――二匹ともオッドアイだったんですか?

オッドアイはCGだと思いますよ(笑)。実際、オッドアイであの性格の猫を探すのは大変ですから。

――演じてみてここが苦労した!

苦労でもあり楽しみでもあったのが、猫主幹のカメラマンをやりながらっていうパートですね。あとアクションシーンは多かったんですけど、撮影時の冬の御殿場が寒かったんですよ(笑)、でもそれはみんな一緒ですからね、その分一体となって撮影出来ましたね。

――津田さんからみて若い役者さんはどんな?

やっぱり進化してますね!芝居というもの自体が、時代とともにどんどん進化して行きますから。僕らの若い頃よりもはるかに良い芝居をする方が多いですよね。やっぱり作品も増えていくワケだからたくさん見てるし眼も肥えてるし、そういうのを自分でどんどん取り込みながらお芝居を組み立て、研究されてると思うので感心します・・なんというか、自分の素材を殺さないやり方!っていうのを習得されてる方が多いですよね。

――映画のPRをどうぞ

武田梨奈さんをはじめとする女優さん達がすごく健気に、一生懸命アクションとかパルクールをみせる、女性が体を動かしてるってところが大きい見どころだと思いますね!それを僕をはじめとするオジサン俳優が優しく見守るという(笑)。

<プロフィール>

津田 寛治(つだ かんじ、1965年8月27日)日本・福井県福井市

「山中静夫氏の尊厳死」で第30回日本映画批評家大賞主演男優賞を受賞

――休日の過ごし方は? ってより休日あるんですか?

休日っていう休日は無いですよね(笑) 休みの時はとにかくセリフを覚えてますよ。台本を読み込んでいくというのが肝ですよね。

本当に時間があるときはYouTube見るか、娘と遊びますね!娘と遊ぶ時が一番楽しいです。

――愛用品

レッツノートのパソコン。10年使ってます。それと、30年前に友達にもらったショット(Schott)の革ジャン。劇団の友達だったんですけど、その子が俳優を諦めて鹿児島の実家を継ぐことになって、「俺もう着ないから寛ちゃんにあげるよ!」ってくれた革ジャンなんですよ・・僕が25歳の時ですかね、それからずっと着てます。因みにシングルのライダースです。

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<STORY>

借金のカタにとられた1匹の白猫。その猫が原因で4人の男女の運命が複雑に絡み合い物語が展開していく。対戦相手を半殺しにして留置場に入れられた女格闘家・美那(ミナ)。出所してきた彼女を待っていたライバルのアンナは美那が記憶喪失に陥っていることに気づくが、美那はすぐさま地下格闘技大会に出場させられることに。闇の仕事にアルバイトに来た男・行方 (ナメカタ)。彼はひょんなことから白猫を巡る逃亡劇に巻き込まれてゆく。友達がいないスケボー少女すず。愛する白猫が奪われた彼女は、スケボーとパルクールを駆使して組織に忍び込む。息をつかせぬスリル、キレのある伏線と回収、少し前までは普通だった4人と1匹の織りなすドラマが新鮮なカタルシスへ結実する。

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