市民が発案のコースで健康ウオーク 三浦、古墳見学も

健康ウオークのコースを考えた倉田さん(左から2人目)ら道案内役の3人=三浦市南下浦町菊名の白山神社

 散策好きの三浦市民が発案したコースをたどる健康ウオークが2日、同市内で開催された。高齢者の生きがいづくりにつなげようと市社会福祉協議会が主催したもので、参加者はあまり知られていない約6キロのコースを興味深そうに歩いた。

 コースを考えたのは同市南下浦町上宮田の倉田栄一さん(77)。10年ほど前に病気のリハビリを兼ねてハイキングを始めたといい、最初は1人だったが5年前から団地の仲間と市内外をハイキングし、パソコンに記録を残しているという。

 今回のコースもその一つで、三浦海岸駅から白山神社、菊名左衛門重氏碑、円福寺をたどり三浦義村の墓が終点。交通量の少ない農道を歩くなど、安全面にも気を配った。

 三浦市内を中心に定員を上回る28人が参加し、白山神社では特別に本殿裏の崖に掘られた横穴古墳を見学。緑の畑が広がる高台からは富士山が望めた。参加した女性(72)は「同じ市内でも知らない場所が多い。また機会があれば申し込みたい」と喜んでいた。

 団地仲間3人で道案内役を務めた倉田さんは「参加者が多くて良かった。これからも三浦の魅力を伝えたい」。終了後は参加者と一緒に、終点近くにある金田漁港のレストランで食事を楽しんだ。

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