赤旗打ち切りの不完全燃焼もピアストリが優勝に。佐藤万璃音は18位【FIA-F2第7戦サウジアラビア レース3】

 現地時間12月5日(日)、2021年FIA-F2第7戦サウジアラビアのフィーチャーレース(決勝レース3)がジェッダ・ストリート・サーキットで開催され、赤旗中断の末レースが打ち切りとなりオスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)が優勝。佐藤万璃音(トライデント)は18位だった。

 周回数は28周、気温29.1度、路面温度33.6度。路面はドライで1回のタイヤ交換が義務付けられている。

 予選結果がそのままスターティンググリッドに適用される決勝レース3。ポールポジションは今季4度目の一番時計を決めたオスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)、隣に同僚のロバート・シュワルツマン、3・4番グリッドはARTグランプリのテオ・プルシェールとクリスチャン・ルンガー、佐藤は17番グリッドスタートとなった。

 サーキットのウォール修繕にともない進行が遅れ、日本時間24時03分にフォーメーションラップがスタート。クレモンテ・ノバラック(MPモータースポーツ)が始動できず21台がグリッドに付き決勝レースのシグナルがブラックアウトとなる。

 ピアストリが首位を守り上位勢はスムーズにターン1を通過していくが後方で多重クラッシュが発生しレースは早々に赤旗中断に。この混乱でプルシェールとエンツォ・フィッティパルディ(チャロウズ・レーシング・システム)がリタイアしている。

 30分以上におよぶ中断の際に、28周レースから20分+1周の時間レースに変更され獲得ポイント数が半分になることが発表された。

 そして日本時間24時45分にフォーメーションラップが開始され、ローリングスタートでレースが再開となり、残り約16分というタイミングでピアストリを先頭にシュワルツマン、ラルフ・ボシュング(カンポス・レーシング)、周冠宇(ユニ・ヴィルトゥオーシ)というオーダーで1コーナーに突入していく。

 全車アクシデントを警戒してか目立った接触もなく全車リスタートラップの消化に成功、先頭のピアストリはファステストラップとなる1分45秒464を記録し後続の引き離しにかかる。

 残り9分に差し掛かった7周目、ギリェルメ・サマイア(チャロウズ・レーシング・システム)とオリ・コルドウェル(カンポス・レーシング)が交錯しマシンをコース上に停止してしまった。

 セーフティカー(SC)が掲示されたため多くのマシンがタイヤ交換のためにピットへなだれ込むも、直後に2度目の赤旗が掲示されこのままレースは打ち切りに。5周目終了時点の順位がリザルトとしてカウントされるたためピアストリが優勝で今季5勝目。シュワルツマンが2位、ボシュングが3位、佐藤は18位となった。またプレマ・レーシングが今季のチームタイトルを獲得している。

 最終ラウンドとなる第8戦アブダビは12月10日〜12日に行われる。

■FIA-F2第7戦サウジアラビア フィーチャーレース(決勝レース3) 暫定リザルト

Pos. No. Driver Team

1 2 O.ピアストリ プレマ・レーシング

2 1 R.シュワルツマン プレマ・レーシング

3 21 R.ボシュング カンポス・レーシング

4 3 周冠宇 ユニ・ヴィルトゥオーシ

5 4 F.ドルゴヴィッチ ユニ・ヴィルトゥオーシ

6 8 J.ビップス ハイテックGP

7 9 C.ルンガー ARTグランプリ

8 17 M.アームストロング ダムス

9 7 L.ローソン ハイテックGP

10 5 D.ティクトゥム カーリン

11 6 J.ダルバラ カーリン

12 24 B.ビシュカール トライデント

13 11 J.ドゥーハン MPモータースポーツ

14 22 L.サージェント HWAレースラボ

15 16 R.ニッサニー ダムス

16 20 O.コルドウェル カンポス・レーシング

17 15 G.サマイア チャロウズ・レーシング・システム

18 25 佐藤万璃音 トライデント

19 12 C.ノバラック MPモータースポーツ

20 23 A.デレッダ HWAレースラボ

— 10 T.プルシェール ARTグランプリ

— 14 E.フィッティパルディ チャロウズ・レーシング・システム

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