【穴場】美しいコバルトブルーのグラデーション、山口県「別府弁天池」

透き通った美しい青色をした池。こんな美しい景色を見てみたいとは思いませんか?この池は、中国地方のとある場所に存在します。

今回は地元民のみぞ知る穴場スポット、山口県美祢市(みねし)の別府弁天池をご紹介します。

別府弁天池までは、鉄道とバスを使って行くことができます。ただし鉄道もバス本数が少ないので、JR新山口駅よりレンタカーを利用するのがよいかもしれません。レンタカーや自家用車で行く場合は、弁天池近くの美祢市駐車場を利用しましょう。

別府弁天池の湧水は、秋吉台(※1)のカルスト台地から湧き出した地下水です。非常に透明度が高く、日本名水100選に選定されています。池から流れ出ている周辺の川を見ても、その透明度は一目瞭然。

駐車場の奥には給水場があり、観光客はここで湧き水を持ち帰ることができます。利用する際は、浄財箱という木でできた小さい箱に100円を納めてください。非常においしい水ですので、旅の記念に持ち帰ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに池の周辺では、その湧き水を活かしてマスの養殖が行われています。ここで養殖したマスを食べさせてくれるお店も、すぐ隣にあります。

駐車場から池までは歩いて5分ほど。川のせせらぎを聞きながらぶらぶらと歩いて行くと、池が見えてきます。

お目当ての弁天池まで到着しました。自然にできたとは思えないほど鮮やかな青色に、思わず目を奪われます。池の中央からフチに向かって徐々に青色が変化する、美しいグラデーションが広がっています。

晴れている日には、池の底から水が湧き立つ光景をみることができます。

別府弁天池は、別府厳島神社と呼ばれる神社の境内にあります。その昔この地方を開拓した者が水不足に困っていたところ、夢のお告げ通りに弁財天(弁才天とも書く)を祀ったところ、まもなく水が湧き出したという言い伝えが、この地にはあるのです。

その弁財天を祀っているのが、別府厳島神社であり、池のすぐそばに本殿があります。

木々に囲まれ、静まり返った境内には、神秘的な雰囲気が漂います。

弁財天のルーツは古代インドの水の神、サラスヴァーティーと言われています。琵琶(びわ:東アジアの弦楽器)をもった姿が特徴的です。

境内の数カ所で弁財天が祀られています。中には、木の根の間にできた隙間にひっそりと祀られているものも。お越しの際はぜひ探してみてください。

清らかな水が生み出す美しい光景。まだまだ知られていない穴場観光スポットです。山口へお越しの際は立ち寄ってみてください。

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