最高峰の舞台に挑む 山岸3きょうだい共に出場 1月の卓球全日本ジュニアの部

 卓球の山岸3きょうだいが、国内最高峰の戦い、1月の天皇杯・皇后杯全日本選手権大会(ジュニアの部)にそろって挑む。山岸愛菜(15、直江津東中3年)、唯菜(15、同3年)の双子姉妹、弟の駿(14、同2年)の3選手。それぞれ10月の県大会で上位に入り、出場権を得た。唯菜が2年ぶり2度目、愛菜と駿は初出場となる。ジュニアの部は高校2年生以下が対象で、年上との対戦が予想されるだけに、ラリーの強化を図っている。

全日本選手権ジュニアの部に挑む(左から)山岸駿、唯菜、愛菜の3選手。小さい子は弟の龍馬君(5)で卓球を始めている(ホワイトウエーブ卓球場)

 3きょうだいは小猿屋小(現有田小)時代、全日本選手権ホープス・カブ・バンビの部で入賞した。駿は一昨年、東アジアホープス大会に日本代表として出場した経験を持つ。両親と祖父が卓球経験を有し、3世代にわたる卓球一家。双子姉妹が年長児から、駿が年中児から同時に始めた。小さい頃から、全国大会で活躍している。

 週6日練習に励み、実力を高めている。愛菜は中学校の卓球部の前部長として「みんなをまとめていけるようになった」と人間的にも成長。バックハンドで崩してスマッシュで決めるのが得意な形。「どのボールにも対応し、変化を付けられる」という日本女子のエース伊藤美誠(21)に憧れる。全日本選手権では「一試合一試合、自分のプレーをやれるように」と備える。

 妹の唯菜は2年前にこの舞台を経験している。前回果たせなかった「初勝利を挙げられるように」と今回の目標を話す。高校生との練習では、ラリーに対して持ち前の粘り強さが増してきた。「焦らず対応することを心掛けている」という。国際大会で活躍する中国人トップ選手の「体の軸がぶれない強さとバックハンドの質の高さ」を見習っている。

 駿は全日本選手権大会カデットの部14歳以下男子シングルス(10月29~31日、名古屋市)で7位入賞に輝き、全国ランキングに入った。今回のジュニアの部では高校生との対戦も予想され、「高校生はパワーが強いので、フォアハンドの強化をしている」と話す。目標は、五輪金メダリストでフォアドライブ攻撃のサウスポー同型だった水谷隼(32)。初の全日本舞台に「まずは1回戦を勝てるように」と力を込める。

 全日本選手権ジュニアの部は1月24~30日、東京体育館で行われる。3選手は現在、直江津東中、上越CLASSICS(クラシックス)の所属。

 県大会の上越勢の上位結果は次の通り。

 ▽男子 (2)山岸駿(直江津東中2)(9)荻原塔矢(新潟産大附属高1、直江津東中出)(11)小嶋己順(上越高2)(12)松井遥哉(同2)(13)風間征也(新潟産大附属高2、城北中出)

 ▽女子 (3)山岸唯菜(直江津東中3)(5)山岸愛菜(同3)(7)佐藤野々華(糸魚川ジュニア3)(9)星野彩佳(上越高2)

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