スーパーフォーミュラ・ライツ鈴鹿合同テストはウエットに。初日は午前が太田、午後は小高が首位

 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権の合同テストが12月6日、三重県の鈴鹿サーキットでスタートした。1日目は9時45分から2時間、14時から2時間の合計2セッションが行われ、午前はB-MAX RACING TEAMの50号車をドライブした太田格之進が、午後はTOM’Sの1号車をドライブした小高一斗がトップタイムをマークした。

 シーズンオフ恒例のスーパーフォーミュラ・ライツのテストだが、今回は14台が参加。1台をシェアするかたちで複数のドライバーがエントリーしているが、迎えた12月6日の走行初日は雨が降り、あいにくのウエットコンディション。コースオープン直後から、初参加のドライバーを中心にスピン等も相次いだ。

 そんななか、開始から28分ほどという10時23分、バックストレートで堤優威(Rn-sports)がストップ。このセッションで最初の赤旗中断となった。走行は10時32分に再開されたが、その後は雨が小康状態になりはじめ、タイムも向上。上位陣は2分06秒台から2分05秒台にタイムが上がった。

 その後はしばらく赤旗中断がないままセッションは進んだが、11時06分にヘアピン立ち上がりで小高一斗(TOM’S)がトラブルのためストップ。セッション二度目の赤旗中断となる。また、11時26分には野中誠太(RS FINE)がヘアピンアウト側でグラベルストップ。3回目の赤旗となった。

 少しずつコンディションが良化していくなか、1回目の走行は11時45分にチェッカーを迎えたが、まず最初の走行でトップタイムをマークしたのは、2021年にFIA-F4で5位だった太田格之進(B-MAX RACING TEAM)。今回、3台に名を連ねているが、まずは50号車をドライブしトップタイムを記録した。2番手には、今田信宏のB-MAX ENGINEERINGの4号車をドライブした松下信治がつけた。

 3番手には、2021年最終大会でシリーズに復帰した小高一斗(Kuo カローラ中京 TOM’S 320)が続き、4番手にはFIA-F4のランキング6位の小出峻(B-MAX RACING TEAM)がつけた。コースアウトがあったものの、野中が5番手、初めてのSFL走行となった堤が6番手となった。

 14時からスタートした午後のセッションでは、セッション1ではTODA RACINGの2号車をドライブしていた木村偉織がB-MAX RACING TEAMの50号車をドライブ。太田格之進がB-MAX RACING TEAMの51号車、小出峻がTODA RACINGの2号車と、3名がシャッフルされた。またB-MAX ENGINEERINGの4号車には今田が乗り込んだ。

 変わらずウエットコンディションのなか行われたセッション2では、15時10分、200RのMuSASHiシケインで太田がトラブルのためストップし一度赤旗中断となるが、その後は赤旗はなく、午前のトラブルを解消し最後にタイムを上げた小高が午後の首位に。2番手に木村、3番手には野中がつけ、元嶋成弥(Rn-sports)が4番手。5番手は太田となった。

 あいにくのウエットとなった初日だが、FIA-F4出身ドライバーをはじめ、GT300で活躍するドライバーなども初めてスーパーフォーミュラ・ライツをドライブした若手はダウンフォースに驚いた様子。なおHFDPからF4を戦っていた木村、太田、小出は12月7日のセッション3は、再度マシンをシャッフルし参加するという。この日は武藤英紀や金石年弘などが彼らのドライブを見守っていた。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

鈴鹿合同テスト 12月6日セッション1タイム

Pos No Driver Team Car Time Laps

1 50C 太田格之進 B-MAX RACING TEAM ダラーラ320/スピースA41 2’05.663 19 / 38

2 4B 松下信治 B-MAX ENGINEERING ダラーラ320/スピースA41 2’05.787 12 / 22

3 1 小高一斗 TOM’S ダラーラ320/トムスTAZ-31 2’05.946 6 / 21

4 51A 小出峻 B-MAX RACING TEAM ダラーラ320/スピースA41 2’05.951 26 / 38

5 35A 野中誠太 RS FINE ダラーラ320/トムスTAZ-31 2’06.118 14 / 30

6 11A 堤優威 ルーニースポーツ ダラーラ320/スピースA41 2’06.435 12 / 30

7 2B 木村偉織 TODA RACING ダラーラ320/スピースA41 2’06.443 13 / 36

8 37 平良響 TOM’S ダラーラ320/トムスTAZ-31 2’06.734 10 / 32

9 36 古谷悠河 TOM’S ダラーラ320/トムスTAZ-31 2’06.755 37 / 38

10 10A 元嶋成弥 ルーニースポーツ ダラーラ320/スピースA41 2’06.812 6 / 35

11 52 菅波冬悟 B-MAX RACING TEAM ダラーラ320/スピースA41 2’07.440 16 / 29

12 63 平木玲次 HELM MOTORSPORTS ダラーラ320/東名TB14F3 2020 2’08.740 26 / 29

13 30B 内田優大 B-MAX ENGINEERING ダラーラ320/スピースA41 2’09.968 19 / 27

14 62 平木湧也 HELM MOTORSPORTS ダラーラ320/東名TB14F3 2020 2’11.054 20 / 23

天候:雨 路面:ウエット

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権

鈴鹿合同テスト 12月6日セッション2タイム

Pos No Driver Team Car Time Laps

1 1 小高一斗 TOM’S ダラーラ320/トムスTAZ-31 2’05.579 16 / 16

2 50B 木村偉織 B-MAX RACING TEAM ダラーラ320/スピースA41 2’05.843 20 / 42

3 35A 野中誠太 RS FINE ダラーラ320/トムスTAZ-31 2’06.005 37 / 37

4 10A 元嶋成弥 ルーニースポーツ ダラーラ320/スピースA41 2’06.101 16 / 18

5 51C 太田格之進 B-MAX RACING TEAM ダラーラ320/スピースA41 2’06.272 20 / 23

6 52 菅波冬悟 B-MAX RACING TEAM ダラーラ320/スピースA41 2’06.289 31 / 36

7 36 古谷悠河 TOM’S ダラーラ320/トムスTAZ-31 2’06.545 45 / 45

8 2A 小出峻 TODA RACING ダラーラ320/スピースA41 2’06.554 18 / 37

9 11A 堤優威 ルーニースポーツ ダラーラ320/スピースA41 2’06.875 29 / 32

10 37 平良響 TOM’S ダラーラ320/トムスTAZ-31 2’07.142 40 / 43

11 30B 内田優大 B-MAX ENGINEERING ダラーラ320/スピースA41 2’08.439 13 / 27

12 4A 今田信宏 B-MAX ENGINEERING ダラーラ320/スピースA41 2’08.719 25 / 32

13 63 平木玲次 HELM MOTORSPORTS ダラーラ320/東名TB14F3 2020 2’09.230 8 / 20

62 平木湧也 HELM MOTORSPORTS ダラーラ320/東名TB14F3 2020 No Time

天候:雨 路面:ウエット

太田格之進と小出峻(B-MAX RACING TEAM)
野中誠太(RS FINE)
堤優威(Rn-sports)
元嶋成弥(Rn-sports)
小出峻(TODA RACING)
菅波冬悟(B-MAX RACING TEAM)
古谷悠河(TOM’S)
平良響(TOM’S)
木村偉織(TODA RACING)
平木湧也(HELM MOTORSPORTS)
HELM MOTORSPORTSから参加した平木玲次と平木湧也
内田優大(B-MAX ENGINEERING)
DRAGONと話し込む武藤英紀

© 株式会社三栄