「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」 二次創作的カップリングを、公式が全力でラブストーリーに

圧倒的な 情報量と豊富な知識に裏打ちされた考察、流麗な語り口で人気のYouTube映画レビュアーの茶一郎さん。映画スクエアの公式YouTubeチャンネル「映画スクエア Topic」で連載公開中の、茶一郎さんの「超スピード映画紹介」から、最新の紹介動画と書き起こしをお送りします。

茶一郎の超スピード映画紹介 「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」

ファンが妄想していた二次創作的カップリングを、公式が全力でやるラブストーリーです。今回の新作は『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』。

スパイダーマンを軸としたソニーのアメコミ映画ユニバース(SSU=ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース)2作目です。前作で主人公に地球外生物体が寄生して誕生したヴェノム。前作は、演出はシリアスながら、主人公とこのヴェノムの漫才のようなやり取り、主演トム・ハーディの映画のトーンから明らかに外れたコメディ演技が逆に魅力になっていた訳ですが。本作は逆輸入的に、この前作で観客が良いなと思った点を的確にパワーアップさせています。強化された続編。

主人公とヴェノムを同棲(=共生)し始めたカップルとして描写して、そのイチャイチャといざこざを楽しく見せていく。コメディ映画として笑えるシーンが倍増しています。

そんなカップルが今回、立ち向かうのは、ウッディ・ハレルソン演じる『ナチュラル・ボーン・キラーズ』から飛び出してきたような殺人鬼とその恋人カップル。果たしてカップル対決の行方は。

最近のハリウッドアメコミ大作に珍しい、メインキャラクターも少なく、コンパクトに楽しめる一本。前作お好きだった方は絶対、アメコミ映画好きも必見の一本です。今回の新作は『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』でした。

【作品情報】
ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ
2021年12月3日(金)全国ロードショー
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茶一郎
最新映画を中心に映画の感想・解説動画をYouTubeに投稿している映画レビュアー

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