小惑星りゅうぐうの砂、相模原で公開 はやぶさ2が採取「宇宙詰まっている」

拡大鏡を通してりゅうぐうの砂を観覧する市立青葉小の児童=相模原市中央区の市立博物館

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機はやぶさ2が持ち帰った小惑星りゅうぐうの砂の公開が6日、相模原市立博物館(同市中央区)で始まった。初日はオープニングセレモニーが開かれ、JAXA関係者らが「ぜひ多くの人に見てほしい」とPRした。市主催で12日まで。

 はやぶさ2は昨年12月、りゅうぐうの砂などのサンプルを採取して地球に帰還。現在は国内の研究チームが分析作業を進めている。セレモニーに参加したJAXA宇宙科学研究所(同区)の國中均所長は「サンプルは数ミリの石のかけらだが、世界中の科学者が分析している。私たちが知らないたくさんの情報が詰まっている」と語る。

 今回公開されたのはりゅうぐうの砂の一部。はやぶさ2プロジェクトマネジャーの津田雄一教授は「小さいサンプルだが、ここに宇宙が詰まっている。できるだけ多くの人に見ていただきたい」と笑顔を浮かべた。

 セレモニー後には早速、地元の市立青葉小学校の6年生が観覧。児童(11)は「宇宙や惑星がなんでできたのか興味があるので、今日見られて最高の気分です」と声を弾ませた。

 観覧には予約が必要で、すでに締め切っている。市によると、事前予約には全国から約3400人の応募があった。

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