中国共産党、後継者に最も求められることは「忠誠心」―中国紙

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中国共産党機関紙の人民日報は1日、「後継者を得るという根本的大計を、必ずや成し遂げねばならない」と題する、同党中央党校校長を務める陳希氏の署名入り文章を掲載した。同文章は、現在の中国共産党の人材抜てきのキーワードは「忠誠、清潔、責任感」として、忠誠心の持ち主であることを筆頭に置いた。

文章の副題は「党の19期6中全会(中国共産党第19期政治委員会第6回全体会議)を学習貫徹」とした。11月上旬に開催された中国共産党の19期6中全会は、同党の歴史上3度目の「歴史決議」を採択して、共産党のこれまでの歴史と未来への方向性を肯定し、さらに、習近平総書記が就任した2012年以降については、「長い間未解決だった難題を解決し、成せなかった大事を成した」と称賛した。また、人民日報が掲載文に署名がある陳希氏が校長を務める中央党校は、中国共産党の高級幹部の養成機関であり、同党の理論研究の中心でもある。

陳希氏は、習近平総書記が12年に就任して以来、「中華民族の偉大なる復興を実現し、中国の特色ある社会主義を堅持する鍵となるのは中国共産党であり、人である。結局のところ、一世代、一世代と、信頼できる後継者を育成することだ」と繰り返し述べてきたと指摘。

さらに、19期6中全会は「歴史を総括し、現在に軸足を置き、未来に向き合った」と論じて、「忠誠、清潔、責任感」があり、素養の高い幹部、特に優秀な若い幹部の育成を途絶えさせてはならないと主張した。

「忠誠」についてはさらに「最も重要な政治の節操」であるとして、「幹部を選出する際にまず見なければならないことは、党に対する忠誠だ」、「この面で不合格ならば、その他もすべて不合格。どんなに腕前があっても使えない」と主張した。次の「清潔」さについては「身を立てる元。人が行う基本の最低ライン」と主張。さらに清廉潔白さに問題がある人物は「病気」だとして、病気がある者を抜てきしてはならないと論じた。

責任感については、「改革を今日まで進めてきた中で、認識よりも決意が重要であり、方法よりも責任感が重要だった。指導幹部は責任を担う志を練磨し、責任を担う勇気を研ぎ澄ませ、責任を担う能力を高め、新時代の職責と使命を自覚して担わねばならない」と主張した。

米国に拠点を置く華字メディアの多維新聞は4日付で、陳氏が取り上げた中国共産党の後継者に求められる資質について、習近平総書記が「反腐敗」に注力した結果、中国の官界に「不作為」という異常な状態が出現し、多くの民衆が批判したことが関係しているとの考えを示す記事を発表した。

多維新聞は「不作為」が発生した原因として「腐敗による利益を得られなくなり、何かをする“原動力”がなくなってしまった」、「何かをして失敗し、規律検査組織に目をつけられて地位を失う恐れがある」と分析した。(翻訳・編集/如月隼人)