「出島の華」50万円の高値も 「させぼ温州」初競り 東京・大田

高値で取り引きされた「出島の華」(JA全農県本部提供)

 長崎県産みかんの代表的な品種の一つ「させぼ温州」の初競りが6日、東京都大田区の都中央卸売市場大田市場であった。させぼ温州の中でも糖度が高く、高品質な県統一ブランド「出島の華」は過去最高額となる5キロ50万円の高値取引もあった。
 JA全農県本部によると例年、5キロ約20万円で取引されているが、50万円の高値が付くのは初めてという。出島の華は糖度を高めるため土壌をシートで覆い水分量を調整するシートマルチ栽培を徹底しており、県本部は「効果が出てきて今年は内容が良かった」。東日本の生産量が少ないこともあり評価が高くなっていると考えられるという。
 同日は、県本部の白石哲郎本部長や県果樹研究会の古川公彦会長らが仲卸業者や小売店の仕入れ担当者らに品質などをPRした。県本部果樹課は高値取引に「生産者の励みになる。産地拡大を図っていきたい」と話した。


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